押井守ワークス+スカイ・クロラ ( 別冊宝島1546 culture&spo )
2008 / 09 / 05 ( Fri ) バラエティ・ジャパン | 押井守ハプニングにも泰然自若の「グラッツェ」
もうね、きのうの昼すぎから色々アレで。いいじゃねえか無冠で。 そんで、またしても映画『スカイ・クロラ』便乗本。宝島社から出たこれはコンビニでも置けるような軽いムック形式によるもの。ネット書籍通販の素人レビューに多く書かれているように、この本は値段の割りに情報が整っており、リーズナブルな印象。ざっくりと、押井守の最新作『スカイ・クロラ』と、過去の容易には追えない彼のフィルモグラフィーとをコンパクトにまとめている。ついでに小説やゲームなどにも無理なく言及。控えめに云っておくが、おそらく数多の押井本のなかでも親切度はピカイチ。これは予習にも復習にもいいとおもう。いまとなっては、んまあ、最早さみしい行為かもしれないが…。 ![]() |
アニメはいかに夢を見るか―『スカイ・クロラ』制作現場から ( 押井守・編著/岩波書店 )
2008 / 08 / 31 ( Sun ) 映画『スカイ・クロラ』関連書籍。というよりも完全に便乗本。前半は、大量のカラー図版とともに押井守が丁寧に"ですます調"で制作意図やらを語りかける。だがすべて何らかの形で見知っているものばかり。要は、『スカイ・クロラ』制作に関連しておこなわれた報道会見とかインタビューを、語り口調で書き直しただけにすぎない。なので押井を普通にフォローしている人間にとって周知のことばかり。まるで喰いたりない(むしろ、"ですます調"が最高にうざったい)。
後半は、『スカイ・クロラ』でプロデューサーを務めた石井朋彦が、長期にわたる製作期間で伴走者として垣間見たさまざまを、まあまあ品よくまとめて記している。内幕モノとして読んではまずいのだろうか?インサイドからの発言つうことで、なんらかのショックが得られるものと期待したが(併録してる西尾鉄也の一頁漫画のほうが余程スリリング)、んまー押井と作品のパブリックイメージを守りきっただけの退屈な内容。 唯一、今回若き女性脚本家が起用された理由がわかったことのみが新たな発見かなあ(要約すると、公開後1年ほど経ってから『イノセンス』宣伝担当らを集めて、なんでヒットしなかったのかをダメ出ししてもらって押井が自覚したため)。あと、草薙が函南のシーツに手を添えて、ほおずりするシーンの作画を井上鋭が担当したってことがわかってチョイ嬉しかった。…んまあ、カラー頁ばかりでリッチなかんじですが、基本的には引用引用のでっち上げですんで、お奨めはしときません…。 ![]() |
NYLON100%(ナイロン100%)―80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流 ( ばるぼら【著】・100% Project【監修】/アスペクト )
2008 / 08 / 23 ( Sat ) かつて渋谷にあった伝説的ニューウェイヴ喫茶店、ナイロン100%の全容に迫らんとした、ニーズがよくわかんないが面白い御本。収集可能な限りの一次資料にあたり、往時を知るひと達への相当量の徹底インタビューでもって稜線を、ネオンサインを描こうとする。執筆はネットワーク世代きってのサブカルのひと・ばるぼら氏(90年代カタログ文化的視点をいまに伝える)。意図やら目的やらはどうあれ、物凄い分量。目次に居並ぶメンツ見るだけで読む前からドキドキしてくる。
このレジェンダリな喫茶店を、大雑把にマスターが変わるタイミングで前半後半で区分けしているのだが、後半に登場するメンツは雑誌や音源でリアルタイムに接していた部類のひと達で、おれでも多少はわかる。とはいえ、そのひとらが露出したりメジャー活動を表立ってし始める前史的な位置に、ナイロンという茶店が存在してたんだよ?っていうのはおぼろげに知っていただけ。読み終えること頃には、渋谷の多分あのへんあたりにあんなかんじのお店があったんだろうな…とか、像が浮き出てくるから不思議(インタビューイが皆、おんなじ店の印象云うのね。内装が…とか、床が…とか)。ただ繰り返すが、懐古趣味以外でこの本の意義ってなんなんだろう。…わからないけれど、おれ自身読んでて凄く面白かった。あとばるぼらさんの熱意とかにもイイ意味であきれた。 ところどころ登場する"ニャンコさん"というオーナーの話しが無いのは至極残念。でもある時期の、特定のひとびとに集中特化したインタビューは…量云々でなく並ぶと壮観。なかでも大槻ケンヂのは面白かった。戸川純でないと抜けないストリクトリーなトンガリキッズ男子(プラスチックスのチカでは無理とかワロス)ってどうしてるんでしょうね…?もうオッサンだろうけど、いまだとサラブレッド的な意味でしょこたんで抜くとか…?それってある年齢層のひとらが洋ピンHCの見すぎで性的に偏り生じてるのとおんなじコト?ホント、いろいろ人生色々ですね(あと数年すれば90年年代リヴァイヴァルとか…?それは嫌すぎる)。 ![]() |
他力本願 仕事で負けない7つの力 ( 押井守/幻冬舎 )
2008 / 08 / 13 ( Wed ) 数年に一度の押井守の新作公開にあわせ、出版界も一緒になって便乗してるいつもの風景。そんな押井イヤーである本年もアタマを抱えるほどの冊数がリリース。んまあ、お祭りですから、乗らないわけにもいかない。しかし、こうして著作が出るたびおもうけど、押井ほど著作点数の多い映画監督はないんじゃない?…まあ、すくなくとも、日本の映画監督ではトップクラスだろう。何でも出すよね。アホみたく。今回はいよいよ新書も出てるし。で、本書も便乗だ。
『イノセンス』の頃までは徳間絡みが目立ったが、今回は幻冬舎。体裁はアニメ本というよりビジネス書的装丁で、すでに騙しが入っている。サブタイに"仕事で負けない7つの力"とあるが、ビジネス書的に誰に読ませたいのかターゲットがさっぱり。そもそも映画監督なんて数年単位、プロジェクト単位で集合と散開をする集団の長だし(スポンサー募る研究開発系ベンチャーとかさ)、TVシリーズの監督ならまさしくシーズン戦い抜くスポーツチームの監督だろう。そういうマネジメント的視点だとわかるんだけど…でもそれだとこの7つの力は当たり前のことですよね。書かれていることは凡庸。ただし、アニメの"プロ演出家"が最終的に到達した境地が、基本的には技術論だったっつうのには、やはりどの世界のトップもおんなじだよなーとか。宮崎駿はアーティストなので別問題。 本書、『スカイ・クロラ』絡みでリリースなので、演出意図の裏っ側まであけすけに書いており演出自身の言葉としては有益。でもこんなのマモラーなら百も承知、読み取って当然の内容だけど。個人的にはエピローグに注目したい。幼少〜就職、最初の結婚のあたりに相当紙幅を費やされていて、興味深い(雌伏の3年間以降は駆け足過ぎる)。とまあ、云っておくけど本書はマニア向けで、押井と名が付けば財布を取り出してしまうようなダメ信者向けのアイテムでしかない。マニアでなければエピローグだけ立ち読みでも可です。 ![]() |
愚か者、中国をゆく ( 星野博美/光文社新書 )
2008 / 07 / 25 ( Fri ) |
ナックルズコミック 警察の正体 ( ミリオン出版(大洋図書) )
2008 / 07 / 09 ( Wed ) しらないが、クルマのダッシュボードに入れっぱなしだった…。とりあえず目ぼしい発見はないかな…ごくごく浅くタッチというかんじだが、○ッパーランチネタくらいかなー。あ、武富健治先生も描いてますねー。個人的意見だが、警察うんぬんでなく、旗色不鮮明で不明瞭で筋の通らないビニマンは読んでてつまらない。
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クリント・イーストウッド ─アメリカ映画史を再生する男 ( 中条省平/ちくま文庫 )
2008 / 07 / 02 ( Wed ) イーストウッド。まあ、たぶん、現役映画作家のなかでは最重要のひとりなんでしょうけど、よくはしらない。たぶんとしか云いようがないのは、ほとんど観てないからね…。そんなかんじなんだけど、関心は多少ある。だから読んでみたよ。そのキャリアを追いつつ、基本的にはタイトルにあるとおり、アメリカ映画の輝ける時代を再生させ更新している唯一無二の映画作家だよ。ゴダールと比すべき巨人だよ。というような内容。
まー本文中、アメリカ映画のジャンルのほとんどすべてをイーストウッドは(一度は)手がけてるんだよ、そういう点でもすごいんだよ、というような文が二箇所あるんだけど、そんな説明なくてもすごいのは伝わった。個人的には初期ウェスタンも観たいけど、『ホワイトハンター ブラックハート』、『ルーキー』が観てみたいとおもった。 ![]() |






