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それでもボクはやってない (2007)
2007 / 02 / 17 ( Sat )
自作のハリウッドリメイクで奔走していた印象でディケイドが過ぎ去った周防正行の新作。

2,3のインタヴューを読み、そのうえでのこのタイトルだから…もう、冤罪の成立過程と司法制度のどうしようもなさを描いているのだろうと。そのやや乾いた筆致で…とおもってたらそのとおりだった。
まさに泥沼を、緊張感と生真面目さでたっぷりとみせつける(そこには余裕や遊びはない…)。

えーと、観たマンマちゃんです。作家の伝えたいことは全て、惜しみなく、詰まっている。
反面それだけ、というきがする。おもっくるしい気分で劇場を背にするよりほかない。

観ながら冒頭部おもったのは、なんでこんなに身に摘まされてしまうのか?ということ。
おもえば、いつ何時おれ自身が加瀬亮の立場に陥るやも知れないという危機感から。
現代社会において、被害者と加害者は表裏。有職者と無職も表裏一体。そういう気まずさは有る。

法廷劇というか台詞劇なので、役者のスキル合戦も見所ではある。皆、みっちりと演技。
なかでもイチオシは田中哲司『魂萌え!』ではおれ自身を観るかの如き痛ましい役柄(多くは触れない)だったが、今回は挫折を味わいつつある若き弁護士の役。
流れるピアノの旋律と共に瀬戸朝香と2度目にサシになるシーンには息を飲む。

それでもボクはやってない

(フォーラム4にて)
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