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アンダーグラウンド・フィルム・アーカイブス ( 平沢剛編/河出書房新社 )
2007 / 05 / 09 ( Wed )
巻頭の宇川直宏と中原昌也の対談にあるように、過去の、それも日本の前衛映画なぞは、まさに「最も必要とされていないもの」だろう。それに陽の目をあてる、だけでも相当きが遠くなるのに、かなりのボリュームをもってインタビューやら論考がなされている。そしてそこには結論はない。間違いなく云えるのは、観たくても、いま観ることの叶わない映画かかつて存在していたということだけ。

だってさ、松本俊夫や黒木和夫の劇映画作品は観ていても、初期のドキュメンタリーや、足立正生の日大グループ時代の作品なんて観る機会なんてないわけで。大和屋竺だって容易に観られるのは出演作や脚本参加作くらいじゃない?
(沖島勳、若松孝二、田名網敬一、石井聰亙、柳町光男あたりはカネ出せば一部DVDで観れるが)

憧れめいたものは特にないが(だいたい、これらの作品に鑑賞する意義があるであるとか、おもしろいなどという保証はどこにもない…)、それでも本書の作品群はまとまった形で上映されたそうだ。
いまに始まったことではないし、観る/観ないはべつとして(カネも時間もかかるし、なにより意欲の問題もある)、やはり地域の差ってでかいよなあ…というかんじ。

ま………いろんな映画があります。あなたやわたしの知る映画なんて、ほんの一握りですよ。

アンダーグラウンド・フィルム・アーカイブス


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ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3 ( 町山智浩, 柳下毅一郎/洋泉社 )
2007 / 05 / 09 ( Wed )
シリーズ第三弾にして完結編。これでおわるのは残念だが、はっきり云ってここまでくると惰性。

ふたりして大作映画やスカした映画を毒吐きながら散々叩くパターンから、ここ1,2年は柳下がお涙頂戴クソ邦画を自腹切って観て、国際電話経由で町山に説明する構図になっている。その説明の様がネタとして精一杯で、観てないから町山もブッ叩けないわけだ。んま、仕方ないんだろうけど。
(だいたい「映画秘宝」じたいここ数年御用記事やら生ぬるいグラビアばっかで気を吐いてない)

ええと、意外とこのふたりがマトモに論考しているのは押井守の『イノセンス』だったりする(収録は2巻ですが…)。とはいえ、シネフィルが映画をネタに一般向けに砕いてキッチリ芸をみせるっつうのは並の奴では無理なので、とりあえずコンビ復活は望んどきます。

ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判 3

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