字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (太田直子/光文社 光文新書 )
2007 / 06 / 27 ( Wed )
多くの書評系ブログでも取り上げられているとおり、これはたいへんおもしろい本。
ことし読んだ本のなかではダントツ(んま、ろくすぽ読みませんが)。そして示唆に富んだ内容。

字幕翻訳家の筆者の日常を追いつつ、歯に衣着せぬ本音が炸裂する。字幕って、たいへんだわ。
ひところ、字幕翻訳の某大御所の訳がヒドいヒドいと話題になりましたが、そーゆー自称映画好きのワケワカな指摘こそが、お門違いだ素人は引っ込めと筆者はクリアに、でもキッチリと断ずる。

なんせ、字幕というのは台詞付きの動画と同時進行する代物。画面の滞在時間は数秒。

そう、表現上モノ凄く制限がある(字数やら表現やら)。そこで筆者は、しょせん字幕は単なる作品理解のガイド役にすぎない!とすがすがしくも云い放つ。ただの文章の翻訳ではない(そんなの英文科の学生にバイトでさせればよい)。そこにこそ、プロの芸があるのだ、と。

とはいえ、こーゆー半分クレー真摯に字幕をかんがえてるひとらの意見もちゃんと柔軟に取り入れるような方のようです(心中お察ししますが)。や、おれもさ、もっと字幕に眼を向けねば、とおもいました。最近自宅だと吹替ばかりだったので…。

文章もスッキリとしていて、とても読みやすい。エッセイとして、相当レベル高いのでは?…すべてが納得できる内容でもないが(たとえば、字幕表現についての攻防だとか…)、単純に読み物として、たいへんオススメ。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ


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得てして、コンテが終わるとヒマなのかもね。
2007 / 06 / 27 ( Wed )
野良犬の塒: 『真・女立喰師列伝』公式サイト

以前にもココで触れましたが、押井守実写最新作『真・女立喰師列伝』公式サイトが出来てました。
オムニバス映画とのことで、監督は押井氏はじめ、神谷誠神山健治辻本貴則湯浅弘章ら。

最後のお二人は自主映画とかVシネ関係のお方のようですが、注目と期待が集まるのは神山健治の実写初監督作(手堅いと予想)よりも、樋口真嗣亡き後(しんでない)の日本特撮映画界の屋台骨をキッチリ支えた神谷誠の手による作品だろう。

作品に対しての技術側面の功績というか寄与もさることながら、『ガメラ』でも『アヴァロン』でも、制作内部にありながらイチ特撮マンとはおもえない程のプレッシャーを監督(樋口、押井)に現場であたえていたことで、一部のタクに「なんかよくシランが、ものすごいひと」という印象を植えつけた神谷誠氏の初監督作を、おれは断固応援します。

真・女立喰師列伝 (制作会社deizによる)

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