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Can you hear me, major Tom?
2014 / 03 / 30 ( Sun )
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LIFE! (2013)
2014 / 03 / 30 ( Sun )
朝っぱら、「LIFE」誌の写真管理部勤務で、彼女もいない地味で冴えない42歳のウォルター(ベン・スティラー)、eハーモニーなる出会い系サイトのきになる女子で同僚(クリステン・ウィグ)のプロフに、意を決してウィンク(足あとみたいなもの?プチメみたいなもの?)付けようとするが付かないあたりから物語りははじまる。オンライン化で雑誌自体廃刊の憂き目にさらされ混乱する会社と、きになる女子の存在、紛失し見つからないネガ、さらには亡父が母親に贈ったピアノの存在・・・主人公を取り巻く環境は一筋縄ではいかない。彼の対抗手段、というかシェルターは瞬間瞬間の空想、妄想。なんというか・・・ウォルターはおれだよ、などと云い切るわけにもいかないが、でも地味で冴えない彼女もいない男というところはおなじだろ。イイトシして、たらればほざいて、埃っぽく掃除もしてない饐えた匂いの立ちこめるレオパレス21の一室で、ビール呑んでビール呑んで見切り品つまんでビール呑んで、見切り品つまんで二階堂の水割り呑んで、へべれけになる勇気もなく適当なところで見切りつけて寝入る毎日。いや、ウォルターは身なりパリッとしてますしお母さんの面倒みたりしてて偉いんだけど。そんな彼が、自己啓発セミナーではなく、一職業人として、会社の理念を体現しながら本当に一歩一歩進んでゆく。予告の具合だと、ジムキャリの傑作『イエスマン “YES”は人生のパスワード』の二番煎じというか、自己啓発風味の変則コメディかな?などと。でもやや趣は異なる(オリジナル版『虹を掴む男』は未見なのだが、スピルバーグ&ジム・キャリーでリメイク、という話しも過去あったそうな)。なんというか・・・冒険への道筋は謎解き、ミステリーふうである。主人公の振る舞いは、仕事熱心な男のそれであり、頼みの綱の妄想が彼を駆動させる。彼女がギター一本携えてステージに現れる。火がつく。失恋した酔いどれ操縦士の操るヘリコプターに飛び乗るための、彼女からのもう一押し。「地上よりトム少佐へ」。このシーンこそ、本作のピーク。・・・オンオンないてしまった。その後の吠える40度ライクな荒波、SK8、噴火・・・ガス爆発から愛犬を救助したり、エレベーター内で乱闘するより(ハリウッド映画を揶揄するような活劇)、はるかにすばらしい世界がとびらを開けてウォルターを待っている。「ところで、空想は減った?」。正直ショーン・ペンがウロウロしすぎだったり格好良すぎだったり、オンライン化に伴なう大量リストラという、過酷すぎて一個人ではなんともならない厳しい現実へのカウンターは描かれない。そこまで都合よくはないが、適度に軽く、口当たりよくあまい。米沢からの帰り道、いまなお何遍つべで"Space Oddity"再生したかわからない。

LIFE!(2013)

(イオンシネマ米沢4)
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ローン・サバイバー (2013)
2014 / 03 / 21 ( Fri )
映画館でやってた予告で、「プライベート・ライアンを超える~」的惹句つか、フレーズが流れて、さらにタリバン幹部掃討て実話がネタって、おいおいマジかよ越える気でいんのかよ・・・って、物見遊山で出かけていきました。タイトルビリング、ネイビーシールズの過酷な訓練風景が映し出され(実際の映像と再現の絶妙なバランス)、そこにあったのはピーター・バーグの名が!個人的には微妙だったがいちおーフォトリアルなアフガンを描いた『キングダム/見えざる敵』のひととはいえ、残酷大将スピに比肩する作品になってるか少し心配になりながら(だってその後大味な『バトルシップ』とか撮ったからね)、でも見知った名前が出るとうれしいもんです。

内容的には、冒頭の隠密作戦をマーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、ベン・フォスター、エミール・ハーシュの四人のチームで挑むのだが、作戦途中に現地の羊飼いと遭遇してしまってさあたいへん。ウォールバーグの油断とバカ優しさから、とんでもない物量の山岳ゲリラつかタリバンらと交戦してしまうのであった・・・って筋。このとんでもない物量というのは急峻な山の中で追い詰められている四人の主観で描かれるため、なんか銃撃音などSEはたいへん迫力あるものの、あんがい安くつくれんのかな~っておもいながら眺めてた。

ところが!!!!!タリバン側の強襲っぷりにガンガンいこうぜ状態の四人は早くも足並み乱され、確実に仕留められていき、ついには散り散りになりながら・・・さっきも云ったとおり、急峻で岩肌の露出した山を転げ落ちてゆく!コロコロと!この、転げ落ちる人体っていう新規性に富んだあたらしい痛みの表現、残酷描写に本当に心うたれる。山なんで(しつこいけど)、上下移動するしかないんだけど、山道なれてない(なんせネイビーシールズだもん)せいで、とにかく下へ下へ降りていく。というか(しつこいけど)マジでコロコロ落ちてくんだよ!!!!おむすびかっつーの!!!!それも、タリバンにガンガン撃たれながら、RPGとか突っ込まれながら!!!!

でもでもシールズ最強なもんで反撃しつつ・・・でも死んでいくんですよ。ひとの死に様を、ヒロイックでも悪ふざけでもなく、でも一人づつむなしく斃されていく様を、カットを十分に割って描く。持ち前のテキサス魂で生きのこったウォールバーグの、そのあとの現地民との交歓とクライマックスは個人的には蛇足だ。本作の眼目は、倫理をどう扱うかでも、現場の対応ミスでも、予備アパッチの不足などでもなく、とにかく足場・地形って大事なんだってことを痛切に我々に伝えている。コロコロと転がりながら。

ローン・サバイバー(2013)

(ムービーオンやまがたシアター8)
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ロボコップ (2014)
2014 / 03 / 21 ( Fri )
オリジナルのすばらしさや偉大さを今更書き連ねてもどうしようもないのだが、映画史にその名を刻むオリジナルの、リブート版ってことでヤキモキしながら(ついでにレンタル落ち『エリート・スクワッド』を入手したりしながら・・・観てないのだけれど)、ついに本作を観たのであった・・・いきなり、内戦で部隊配備されているオムニ社のドロイド?戦争映画みたいだな・・・てかデトロイトが舞台じゃないのかよ!?これじゃプロムガンプやビグローの映画みたいじゃんかよ!っておもってたらアヴァン扱いでやっぱりデトロイトが舞台であった。安心安心。オリジナル版は、ほとんど正面衝突事故的にロボコップが誕生していたが(思いつきというか)、本作はすべて企業側の論理でその誕生まで一切が仕組まれている。警察機構へのロボット配備を目論む大企業と、犯罪組織との癒着など内部腐敗している市警との距離そのものは実はかけ離れている。というか、ヴァーホーヴェン版のほうが遥かにデトロイトは明白にディストピアとして描かれていたし、犯罪者も警察機構も企業も(さらには国も)腐りきっていた。この三つ巴の腐乱ぶりのなかにリブート版もマーフィーは叩きこまれ、地獄めぐりする展開は同様だが、なんつか戯画的だったオリジナルよりこの街住みやすそう。だし優雅。さらに云うと、ヴァーホーヴェンよりこのジョゼ・パヂーリャという監督、ずっと真面目なんだよな。人体破壊の有無だとか、サミュLの説教プログラムとか、それらファクターの高低問題ではなく、根っこが生真面目。血が出たり身体が吹き飛んだりといった派手な描写は鳴りをひそめ、レイティングの問題もあってかアクションは非常に穏やか&まろやか。だが、安易に人体損壊シーンが頻出する昨今の活劇描写にあっては、なんだか新鮮で、一昔ふた昔前なんかメジャー映画で顔半分が欠けるとか内臓撒き散らすなんて画はそもそも少なかったんだから、こんな具合の処理だったのだなーと、今更ながら想い起させられる。とはいえ、ヴァーホーヴェン版より下品さやその手の描写が後退してるとなると、いやこれ果たしてロボコップなのであろうか・・・?なんて感慨も。でもま、義手が奏でるアランフェスを聴きながら、ぐるぐると360℃付けPAN?キャメラが回転し、あっという間に中国の水田に横たわるロボコップという異常な画へ繋がるなど、勢いというか、自負というかノリはかんじられる(お披露目記者会見シーンの後ろからバンバン撃ちこむあたり、盛り上がるのだが露悪的にならないんだよね~)。マシーンへの変貌過程で、逡巡なく人間性を切り捨てて、単なる法の執行官としてのおもしろさ(そして続くシリーズの困難さを)のみ射程としたオリジナルと異なり、「自由意志の幻覚」、「自分をマーフィーだと思いこむマシーン」っていう実存を疑う概念まで貪欲に盛り込んだ本作のほうが語るに足るし深みもある。真摯というか、チャカしたりはない。テーマ曲が鳴ったり"Thank you for your cooperation."みたいな踏襲のお約束も忘れておらず、たのしいし。だが・・・だが、どこかで途方もない逸脱やお口ポカーンとなってしまう映画的瞬間がほしかったのも確かだ(ヴァーホーヴェンはそれを頼りに無茶やってる印象)。ここはひとつ、『土竜の唄』がたいへんよかった三池に『フルメタル極道』をリメイクして日本側の返礼としたほうがよいのではないか・・・あ、アビー・コーニッシュが、生活臭漂わせるちょっと若いナオミ・ワッツやクセのないシャーリーズ・セロンみたいで、なんかよかったす。

ロボコップ (2014)

(15日、ソラリス(たしか)4)
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ミッキーのミニー救出大作戦 (2013) ※2D鑑賞
2014 / 03 / 17 ( Mon )
GET A HORSE!

ディズニー『アナと雪の女王』の同時上映の短編。のっけはオールドスクールな、フィルムの褪せまでも再現したディズニー栄光のフルアニメ、モノクロ。例によって例のごとく、ミッキーが掻きまわすドタバタに、妙なぐらつきやマチエール(といったらヘンだけど)が加わり始め・・・額縁ができて、それは3Dの劇場の舞台でありカーテンなのであった・・・。これ、3Dの効果で観てたらどうなんでしょうね。残念ながら2Dなんで本来どおりの視覚効果とは云えないのだろうけど、まあ、最初にスクリーン突き破ってくるところなんか迫力あったんでしょうかね。ドタバタの度合いが段々きわどくなって、悪役の熊だかブルドッグだか(すみませんぜんぜんわかりません)が何度も執拗にリピートされて落下して鍬に刺され退治されるくだりは、ある意味ディズニーらしさへの回帰なのかもしれませんが、繰り返しますけど観たの2Dなんで、なぜこのまったく異なる原理の画を、レイヤー行き来させながら一本に纏めなければならなかったのか、本当に理解できなかった。要するにあまりおもしろくなかったんですね。

アナと雪の女王(2013)

(フォーラム東根2)
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"Let It Go"
2014 / 03 / 17 ( Mon )
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アナと雪の女王 (2013) ※2D日本語吹替版
2014 / 03 / 16 ( Sun )
なんかもうひたすら圧巻というか、ディズニーのお家芸と云い切れる女王王女ものな訳で(3.11あとに観た『塔の上のラプンツェル』には癒された)、そらつまらない筈も、もの凄くならない筈もなく、ひじょうにたのしかったし、純粋に見世物としてもの凄かった。だいたい物量的な面や、作中行われている内実からいって大作戦争映画でも観ているかのようなゴージャスさ。くわえて、パートパートではあまり個人的には得意とはいえないミュージカル仕立て(肝心なところでは失敗を恐れてか歌は口を挟まない)、これがすばらしく響く!んまあ、アカデミー賞もむべなるかなといった次第で、おなじく戦争映画の(ちがう)我らが『風立ちぬ』、やはり本作の前に、またも物量的な面で敗戦をしいられた格好だろう(だからちがうし)。正直、冒頭の「なぜ長女のエルサが魔女なのか?」といった説明が一切が省かれたままWヒロインとして開巻し(受けて側としてオリジナル?があるのかどうかレファレンスの度合い試されてるのかしら)、相当ドタバタとクライマックス、そして大団円迎えるあたり、アタマとお尻の圧縮具合に不自然さをかんじずにはおれない。そもそも本作、ロマンスや真実だか本当の愛、といったありがちなお為ごかしが前面に配されるが、所詮えらく規模の大きな(それこそ一国の外交や貿易が傾くかもしれない)姉妹喧嘩といえる。そこには内紛があり、内政干渉などがじつは横たわる筈なのに・・・。しかししかし、雪の女王による、DR.マンハッタンばりの絶対的な孤独への渇望、さらに楼閣づくりのさま!そしてそして、そんな姉をほおって置けない妹ちゃんの健気さに心底胸打たれる。神田沙也加、松たか子以下ヴォイスキャストもお歌もよかった(オラフ役のピエール瀧には驚愕)。

アナと雪の女王(2013)

(フォーラム東根2)
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ラッシュ/プライドと友情 (2013)
2014 / 03 / 16 ( Sun )
前評判どおり、見応えはあった。カーキチってほどではないものの、クルマ絡みの映画はなるべく観たいほうだし、本作も観たかったんだけどどうもタイミングが(あ、字幕で観たいというのも本作では強くおもっていた)。ジェームズ・ハントとニキ・ラウダの両ドライバーの出会いから、ルックスや女の趣味含め、それぞれの対照的過ぎる私生活やドライビングスタイルなど追いつつ、火花散らしながら競い合い高めあった1976年のF1シリーズをメインで描く。おそろしいほどこのふたり対照的で、演じるクリス・ヘムズワースもダニエル・ブリュールも漫画的なまでちがいを際立たせる。んまあ、実在の人間を描いていながらどこか漫画的。さらに、迫力やスピード感というより色味を弄りつくして妙に(ハイパー)フォトリアルなF1走行シーンの褪めたルックもあって(VFXはダブル・ネガティヴ)、走ってる姿を観ても高揚感や疾走感より不安や不穏さが漂う(ジマーの劇伴もギターがチロチロと聴こえる位でほどんどエキゾーストノートに掻き消される)。そういう意味で、とにかくこのふたりの対決なのね。ニュルンベルクの事故以降はさらに加速。ふたりの鍔迫り合いはこの76年までだったことが、まるでとどめが刺されるようにラストの飛行場で示され、幕が引かれる。とにかくニキ・ラウダがライヴァルを欲していたのだな、と。なのであの結末はたいへん哀しいものなのではないか。あたり前の感想で恐縮ですが。

ラッシュ/プライドと友情(2013)

(フォーラム東根1)
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バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち (2013)
2014 / 03 / 16 ( Sun )
素敵が歌声が沢山聴けて満足な作品。まず最初に取りあげられるのがルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」で、あのスキットというかコーラスにいきなり焦点があてられる。いやあ、たのしいねえ。つぎがトーキング・ヘッズ・・・いや、デイヴィッド・バーンのお歌か・・・ほんで、文字どおりコーラスシンガーの歴史、もっと突き詰めて云ってしまえば、アメリカンポップスの歴史において、コーラスの重要性を掘り下げながらも、あるタイミング以前は白人の女性コーラスのみであり、あるタイミング以降は黒人女性のコーラスが多くなりますよ?というかほとんどそうなんですけど?そのバックボーンにあるのは黒人霊歌なんですが?っていう大前提過ぎる前提でもって彼女たちの生き様や、センターに立ってソロで一本どっこで立ちたいけど色々問題もあってね~・・・っていう困りごとやらも開陳されていく。そこに、彼女たちに散々世話になったスプリングスティーンやミック・ジャガー、スティング、スティービー・ワンダーとか出てきて、わーわーしゃべくる。もうね、その歴史的経緯や背景、ポップスの変遷とかどこかに雲散して、もう彼女たちの歌声聴いているだけで昇天ですよ。ぶっちゃけ大変眠くなったし、聴き惚れながらうたたねって、こんなにしあわせな事はないのではないでしょうか。おなじ時刻丁度やってたももクロちゃんのライヴビューイングとどっちが価値があるのか分かりませんが、んまあ、こんなのが本国アカデミー賞のドキュメンタリー部門受賞しちゃうあたり、どこまで深堀してもアメリカって商業主義的な、エンタメの国なんだね。

バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち(2013)

(フォーラム5)
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ザ・イースト (2013)
2014 / 03 / 15 ( Sat )
町山智浩が強烈に推してなかったらたぶん素通りしていただろう一本で、なるほど観ておいて損のない、というか劇場行っといてよかったよかったな作品。サスペンス方面に重きを置いた潜入デカ(じゃないけど)もの、ミイラ取りがミイラになる系のスジなのだが、かなり異質な風合いというか、あまりかんじた事のない静かな興奮に包まれながら観た。というのも、主人公サラ(ブリット・マーリング)が元FBIでありながら、現在大企業向けの対テロ商品を取扱うセキュリティ会社に勤務しているビジネスパーソンで、潜入先(であり主な本作の舞台)が環境破壊しまくってる巨大企業に歯向かってる"ザ・イースト"っていうテロ集団のアジトで、あーじゃねこーじゃね云いあいながら、逡巡しながら仲よくなりながら、じぶんも組織の一員としてテロ行為におそるおそる加担していく、って設定なんかちょっとほかに似たような作品が見当たらないもんで、えらくドキドキしながら(このドキドキ感が味わえるだけでも昨今貴重)見入ってしまった。さらに主人公サラにしても、俳優が皆あんまり見かけないツラの連中ばかり(例外として妙にキャラが立ってるエレン・ペイジやパトリシア・クラークソンがいますが・・・エレン・ペイジ、ああいう不機嫌そうな役させると最高だな!度し難い不幸なオチも毎度の事だけど!つかリメイク版『キャリー』は彼女がやるべきだったのでは)。見なれない俳優ばっかりって、なんか画面に緊張感走っていいよね。とくにルーニー・マーラからミステリアスさを引き抜いたかのような主人公のブリット・マーリングの一生懸命ぶりが素敵。・・・素人くさくガキの集団でしかないところに得もいえぬ実在感がある"ザ・イースト"の、フックの強い仲間入り儀式(拘束衣着ての晩餐や死にゆく鹿の腹に手を入れる、または池で身体洗いっこ等々)といったイニシエーション経て、おっかなびっくりテロ行為に乗っかって、控えめに止めようとサラは試みるものの、でもどっか踏みとどまったり、意を決しても人が死んでしまったり。珍妙なリアリティと全体を覆うこの絶妙なバランス感覚、たとえば安易に荒唐無稽なアクションに陥らないなど見ごたえがあった。監督・脚本はザル・バトマングリッジというひとで、サラ演じたブリット・マーリングも共同脚本だと!?(この二人の前作"Sound of My Voice"もそうらしい)。製作はスコット・フリーで、リドスコのみならず本作のクレジットにはまだトニスコの名が・・・。

ザ・イースト(2013)

(フォーラム1)
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ダラス・バイヤーズクラブ (2013)
2014 / 03 / 15 ( Sat )
目の前のロデオ眺めながら二人のアマっことセックル。死と隣り合わせの劣情と饐えた興奮から開巻。カウボーイきどり、酒とオンナが大すきな享楽的すぎる主人公ウッドルーフ、なんの因果か避妊しない無軌道な性行為を散々しすぎた故、HIVに感染。妙に反省して図書館で付け焼刃で勉強したりする。中田氏きもちイイしガマンできなかったその流れ汲んで、友人らにゲイ呼ばわりされて黙っていられるほどの堪え性もなく、治るクスリもくれないクッソ医師やクッソFDAにもガッカリでメキシコへ。そっから、妙な才能開花させながら、でもべつに人道的なきもちもないまま未承認薬の会員制横流し倶楽部をビジネスライクに開設。以後、基本反権力の物語で、異常なほど痩せこけたマコノヒーのチンピラ演技を愉しむ映画。しかしなんであんなに痩せられるのか。もうおれなんか毎晩肉と麦酒でブヨブヨでさー。マコ見習いたい。・・・横流ししてもらった未承認薬AZTをビールで流し込み、仕上げにスニッフィングキメる不健康さから、スーパーマーケットでジャレッド・レトー(好演!)演じるおなじエイズ患者のレイヨンに「こんな加工食品買うな!!」ってヘルシーさの重要性訴える変貌ぶり(その他、牧師に化けたり・・・)、変化や成長のさま、マッチョの塊のような彼の変貌にかんじ入ってしまう。そんな彼に着かず離れずでみつめるのはジェニファー・ガーナー!久々観た。生真面目で一生懸命な女医ってかんじで類型なれど、なーんかよかった。

ダラス・バイヤーズクラブ(2013)

(フォーラム3)
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THE ICEMAN 氷の処刑人 (2012)
2014 / 03 / 14 ( Fri )
安易に、本作のマイケル・シャノンを自己同一視するのもどうかとおもうのだが、でもどうしても他人事ではない心揺さぶられ方をしてしまう。主人公クリリンスキーは、よき夫、よき父親であろうとして、家庭の幸せと生活向上を願って、ただひたすら仕事として(ほとんど天職だが)云われるがまま、劇中人殺しを延々繰りひろげる。その姿は残業も厭わない社畜と呼ばれるマイホームパパとなんらかわらない訳だが、やっぱ業みたいなのをワサワサ拾い集めてしまう。とまれ彼には、よくあるサイコキラー、シリアルキラー的サイコ感やら異常さは微塵もない。んまあ~、序盤の彼女バカにされてキレる程度もどうかとおもうし、ゲスい罪で収監されてる弟(スティーヴン・ドーフ!!シャノンより年嵩なんじゃ?)を訪ねることで、観客に開陳される幼年期の父親に受けたDVによる異常性の発露とかを説明。そんなんは十把一からげの単なる背景ですよ。正直、容貌魁偉としかいえないシャノンの外面と、ゴトのすみやかさが相俟ってしまうと、これはもう、拍手喝采しかないし、その後自らの仕事への自信と誇りからか、ドンドン態度や表情に余裕がみえ始め、オシャレさんになってくさまなんか、観ていてたのしいし、頼もしいし、ほほ笑ましい。これってともかく、アイヒマンならぬアイスマンなんて云われても、やってるの殺人であっても、プロとして当然の心構え、職業人として当然の立ち振る舞いだし、立派すぎる態度なのではないでしょうか。後半~終盤のシャノンはもう、生活をいかにして守ろうと苦心する市井の、混じりけナシのイチ生活者の姿です。ゾッド将軍だからして、キャプテン・アメリカ風情なんぞ素手で仕留められる訳ですが(でも本作のクリス・エヴァンスよかった)、でも搦め手で沈んでいくシャノンの姿、もう呆然と眺めているしかない。おれ、事実といかにちがっていようが、愛する娘ちゃんを不具にされ、プライドずたずたにされた手前、三下格下のレイ・リオッタを情け無用で物のように粉砕するシャノンを(逸脱であろうとファンタジーであろうと)ラストに観たかった。

THE ICEMAN 氷の処刑人(2012)

(3月14日、ムービーオンやまがたシアター9)
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魔女の宅急便 (2014)
2014 / 03 / 08 ( Sat )
黒沢清ですら何年もかかり・・・いや、いまだジャンルの頚木から脱しきれていないのにかかわらず、おなじく延々自作の再生産を繰り返してきた清水崇がこんな大ネタ物にしただけでも十分エライ・・・観る前の私見はこんなかんじ。何したって先行する宮崎版と比較されるわけだし・・・とおもいきや、かなりの快作だった。いろいろ文句もある。かわいらしいが、あまりに簡単にキレやすい現代っ子に変貌したキキ(小芝風花ちゃんというオンナノコ)もだし、妙に愛くるしい子カバはともかく、ハリポタ一作目にも届かないちょっと貧相なVFXもどうかとおもう(だがしかし、ああいう合成はきらいじゃないし、空撮画に噛ませてからの相当な苦労の成果だろう)。さらにいきなり鳴り出す劇伴(岩代太郎による)のベタな付け方もあざとい。だいたい、あの歌手もヘンだろ。しかし、おれはこの実写化を評価する。トンボに強い語気で言い放つ。「魔法で好きに飛んでみたい!?」。負けじと、トンボ。「魔法魔法云うな!!」。・・・甘ったるい関係ではない。さらに、タイトルそのものを揺るがしかねない事態、そう、魔女の運ぶものは、魔女の仕事とはいったい何なのか?という本質に切り込む。「だから私は、イイモノを運ぶ魔女になりたかったの!!」。・・・ジブリ云々を遠くはなれ、凌駕する点はまさしくここだ。宮崎版をはるかに越える絶望、挫折が描かれている。だからこそ、皆でキキの再浮上を応援したくなる(細田と組んだときに顕著になる、じつに奥寺佐渡子らしいスジ)。いやだって、不覚にも新井浩文のトコでおれないちゃったよ?劇場内親子連ればっかなのに・・・。あ、尾野真千子のおソノさんもよかったなー。浅野忠信のイツ先生の存在感マジで謎。

魔女の宅急便(2014)

(ムービーオンやまがたシアター4)
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土竜の唄 潜入捜査官 REIJI (2014)
2014 / 03 / 08 ( Sat )
冒頭から無理やりにでもこっちがわ客席を画面に引きずり入れようとしている。ほとんどフルチンの若い男が、猛スピードで突進してくる。ほんでもってペープサート(これで技法として押井の独壇場ではなくなったね)やら、街の灯ネオンをCGIの合成一枚画でサラッとキャラごと活写されるイメージ、ここではないどこか。あこがれの歓楽街としての、歌舞伎町(らしきキラキラの地)。この強引さ、畳みかけ、あとからあとから蒸発していく熱量に素直に感動した。もうおれ、熱心にフォローしているとは云いがたいので、アレなのだが、それでも三池の持ってるいちばんの釣堀の、一番深いトコ、水を得た魚がたっくさん泳いでるとしか云いようのない作品になってて本当によかった。もうね、やってることは原作やバジェットや役者やクルーで多少異なるものの、根本的にはなんら変わってない。いつもの三池崇史のヤンチャ映画。ただし、本作を組織犯罪映画やくざ映画警察映画などと云い切れる世の中ではなくなっており、そのことに一番自覚的なのは、目下現役現存の商業映画監督で最も暴力や暴力組織を本数的に撮ってきた三池本人のはず(助監督で渡辺武が配される)。どこかやくざや暴力団が・・・大層ファンタジックかつコミカルな存在に描かれてしまう(同時に、場・風景・ロケーションとして実存の歌舞伎町は使えない)のは、暴対法や都の浄化条例だけの問題ではない。こんにち相当息苦しい世の中になりつつあり、フジテレビあたりの大メジャーの場で、まずは安牌であるコミック原作(画が苦手で読んだこと無)を舞台に、嘘八百であってもライトでもイケメン役者使ってでも仮借のない暴力が描けるのは三池だけ(それを担保する宮藤の脚本であり、やはり画的なバックアップ添えているのはOLM)。よって、本作はどこまでいっても漫画。もう、三池はVシネに戻っても武智脚本を得ても、ム所から役者が何人か戻っても、真に迫るようなリアルではなくとも、「らしい」「べき」暴力団を描くことはできない。兆しは既に、直近フィルモグラフィで本作に最も近しい黒社会系(=歌舞伎町フィールのある)作品だった『龍が如く 劇場版』のブルーバックで示されているとおり。でも、おれは観ててめちゃくちゃ清々しかった。玲二(生田斗真が好演)の突き抜け方観て、出鱈目でしか解決できない問題があるし、現実もそうじゃん、っておもった。とはいえ、パピヨン復活シーンは『フルメタル極道』みたいにならなかったのかな~。プロジェクションマッピングもどきでウェザリングしないで、ガチでリブートロボコップに対抗してほしかった(つうか、宮藤が『フルメタル極道』しらないのは不勉強だし、手持ちのコマなのにできる逸脱しない三池にも残念だったりします)。

土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI(2014)

(3月8日、ソラリス5)
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アメリカン・ハッスル (2013)
2014 / 03 / 08 ( Sat )
風邪なのかインフルエンザなのか・・・観ながら、どんどん具合がわるくなって、果たしてインフルエンザであれば、明日以降の予定なりが一気に狂うだろうな(翌日秋田、その次の日宮城、週明けて宮城、東京。週後半は新潟)。なのでいい映画なのか否かはわりに観ながらどうでもよくなっていた。ただ少なくともおもうのは、体重増やして髪の毛抜いたクリスチャン・ベイル(なにやってもあまり驚きがない)やらコテコテのパーマ当てたブラッドリー・クーパー(相変わらずイケメンすぎるためオチに使われる)やら夢がもりもりのジェレミー・レナーやら前がパックリひらいた、でもその目はいまにも泣き腫らしそうなエイミー・アダムスやらメンヘでビャッチっていう(『世界にひとつのプレイブック』同様に)夢のクレヨン王国なジェニファー・ローレンスやらが、いわゆる"芸達者"などと云われたがってるような旦那芸におわっていない演技合戦を見せるあたりはエラい。ただし、そのいわゆる"演技合戦"ってのにぜんぜん乗りきれないおれがいる。ネタばらしになってしまうが、基本構図としてベイルとエイミー・アダムスの詐欺カップルの純愛のサマが全面にのこるのだが、でももうすこしドリカム構成というか、ブラッドリー・クーパーに勘ちがいさせ続けるような(=客も欺かせるような)筋のほうが良かったのではないかなー。というか、クソヨメがマフィアにゲロするあたりから構造が崩れてしまっているようなきがする。んまー『アルゴ』よりかはマシかな~程度だが、とはいえデヴィッド・O・ラッセルがベンアフに勝っているともおもえない。そして、秋田から戻ってきたいま。いまだに体調がすぐれないのであった・・・。

アメリカン・ハッスル(2013)

(6日、フォーラム4)
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Slip into the greens and blues.
2014 / 03 / 05 ( Wed )
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もらとりあむタマ子 (2013)
2014 / 03 / 05 ( Wed )
すばらしい・・・本作のあっちゃんマジ最高。この手の、だらしなくて見た目含めどうしようもなくダメ設定の若い女が主人公って、じっさい画でみるとそうでもなくて、あんがいそのままイケますよ?的な事態が多く、さらに喋らせても演技させてもぜんぜんダメにはみえないパターンだったりで、やはり芸能のオーラというか、最低限度の自意識ってヤツが邪魔してるケースあるわけよ。だけど前田敦子はこちらが心配になるくらい女優だった。とにかく、Fランど三流私大まで出してもらったのに卒業しても職にもつかず実家に舞い戻る我らが天使、この天使というか、日がなメシ喰って『天然コケッコー』とか漫画本読んでゴロゴロしてるクソアマの生態をぼんやり眺める主旨の映画なのだろうと。いわゆる、山下・向井・近藤の大阪芸大のノリなんだろうなと(実際のところキャメラ芦澤明子とかだったりなんだが)。途中まではそうだった。しかしま・・・基本、康すおん演じるお父さんとのふたり芝居状態で、観ていてニヤニヤ、丁々発止たのしい。「少なくとも、いまではない」。って・・・なんでそんなに偉そうなんだよ。でも偉いんだよ!四季だけが勝手に移ろうだけで、お父さんのつくるおいしそうなゴハンばかりパクパクたべてるような弛緩したかにおもえた時間におもわぬ緊張が走り(富田靖子との2ショット、映画史アイドル史に刻まねばならないのでは)、さらにアイスなめなめ中学生の恋愛に上から毒をはいたり・・・もう、夏も終わる。自転車で踏み切りわたって、上り列車ホームにいる慟哭している同級生に手を振りかえす。すげーハードボイルドな前田敦子がそこにいる。

もらとりあむタマ子(2013)

(ムービーオンやまがたシアター10)
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