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スノーピアサー (2013)
2014 / 05 / 06 ( Tue )
ポン・ジュノによる堂々たるハリウッド進出作、とはいうものの、主に韓国資本で撮られているようす(製作会社はCJ Entertainment. 製作国は韓、米、仏。出資企業の詳細は知りませんが)。地球滅亡時に建造されたノアの箱舟的超特急を舞台に、階級闘争と列車の謎、はたまた行く末を、キャップことクリス・エヴァンスら最後尾車両レジスタンスの活躍でもって描く・・・世界の車窓からのハーコー版。典型的な退屈映画として屹立する"おつかい型RPG"タイプのスジは、得てして広大なフィールドを風光明媚なロケーションまわりながら観光きぶんで探訪し、それをドラマと勘違いさせて間を持たせる格好だが、本作は自動生成型ダンジョン形式(WIZとかローグライクなかんじ)。ようは直線的で一方通行、鬼が出るか蛇が出るか・・・ビックリ箱のよう。前述のとおり、階級闘争を吹っかけるレジスタンスは最後尾から最前車両を目指す。この構図はなんか新鮮(おれがしらないだけで既出かつ典型的なのかもしれないが)。超能力少女ヨナなどいるなか(こういうキャラクターが違和感なく存在するのはアジア的なのか)、それなり個性的なレジスタンスらに対し、体制側はさらにバラエティに富むキャラがひとり。んまあ、ティルダ・スウィントンがその任を背負う。いろいろ訳アリで前進しながら、ステージクリアすることで次の幕が開く(前進するたびに死体の山が築かれる)。難ありとおもうのはアクションという団子の串刺しで、どうしてもドラマが後ずさる点(本作で一番盛り上がるのは新年の氷壁ブチやぶりのシーン)。モーション前に静止する画作りも、魚で足滑らすギャグ、あとラストに控える矢鱈大仰で、明後日方面にトバされる大ネタなども、いつものポン・ジュノ節ってかんじで安心しましたよ。あ、女教師役のアリソン・ピルって、『スコット・ピルグリム』のおねーちゃんだよねえ・・・なんかイイ味だしてた。

スノーピアサー(2013)

(5月6日、フォーラム2)
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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! (2013)
2014 / 05 / 06 ( Tue )
絶妙なタイミングで入るプライマルスクリームの「ローデッド」冒頭のサンプリング・・・"The Wild Angels"のサンプルなんだが、そっから鳴るホーン!タイトル!ああこれは間違いなく傑作なんだろうな(同世代として、苦いきもち含めて)、きっと、前二作のように・・・さあ冒険の始まりだ!帰ったら酒呑んでやろうか!っておもったんだけどねえ。



エドガー・ライト監督に主演はサイモン・ペッグとニック・フロストのチーム・・・期待しないほうがおかしいのだが、だが期待も過ぎるとなんとやら。本作は正直いって、三人組の劇場二作からの抽出で成り立っている。『ショーン・オブ・ザ・デッド』からゾンビ要素を取り除き、チーム風味とアラフォー要素を加味して、『ホット・ファズ』から見知らぬ街と見知らぬ住人だとか。追ってから逃げながら攻撃に転じるみたいなスジに、前二作になかった要素・・・老成してバカもやりきれなくなり、将来の生活設計やら老いた親、自身の健康などなど、先々のことがアタマにちらつく世代になってしまった所から立脚する(ニック・フロストの役回りなんてまさにそうでしょ)。乗っかるのが80年代後半~90年代のUKロック。ブラーやスウェード、シャーラタンズ、ハウスマーティンズ、スープドラゴンズとかライド、808ステイトft.MCチュ-ンズ・・・流れても、登場人物、とくにサイモン・ペッグ演じるゲイリー・キングの振る舞いに後景にある苛烈な現実を前にしては安穏として聴くことができない。ほろ苦いでは済まされない。それでも、和気藹々とバカばなししながら呑み歩いていたあたりまではよかったんだ。光る目のやつらに追われて、キングが自分が偽者でない事を説明しなくてはならなくなったあたりから急速に乗れなくなる。ビル・ナイの声してる"ネットワーク"だかに口げんかして、再度繰り返されるピータ・フォンダの名言。でもまばゆいオープニングからここにまで至った、この失速感。DVDスルーでなくて、映画館で観ることができてよかったのだけれど。

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013)

(4月23日、ムービーオンやまがた8)
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