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ミュータント・タートルズ (2014) ※3D日本語吹替
2015 / 02 / 28 ( Sat )
悪徳が渦巻くNYを舞台に、目立ちたがり屋の亀太郎4匹が、ウィリアム・フィクトナー(出た瞬間悪役だと分かるいつもの風貌)や『ウルヴァリン:SAMURAI』に出てきたような銀色の武者相手に、やちょっとユーモアかんじられないくらい過剰なカンフー忍者アクションを繰り広げる。彩り添えるのはベイ喜び組のミーガン・フォックス。監督は、『テキチェン・ビギニング』『世界侵略:ロサンゼルス決戦』のジョナサン・リーベスマン。画的に、J・J・エイブラムスっぽい横に光輝が伸びるハレーションぎみのレンズが多用されて、あれーっとおもったらルラ・カルヴァーリョってひとだった(ジョゼ・パヂーリャ版『ロボコップ』とか『エリート・スクワッド』のひと)。んまあ・・・なんとも云えない話し。「これが私の亀ちゃんたちだよ!!」って幼女時代のミーガンたんに云われてもなあ・・・。あ、妙なリアリズムを織りこんだ『世界侵略:ロサンゼルス決戦』撮った監督らしく、敵役の手下の連中、ISISのように描かれていた(きがする)。

ミュータント・タートルズ(2014)

(ソラリスやまがたシアター5)
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マップ・トゥ・ザ・スターズ (2014)
2015 / 02 / 15 ( Sun )
ベタで、ひじょうにゲスい内容で、クロネン先生の近作(『コズモポリス』『危険なメソッド』)に比べると比喩がダイレクトで、そもそもキャストがゴージャスかつ「実にらしい」(PPTのくだりとジュリアン・ムーアなど)。そう、大変わかり易い作品。極度に戯画化され、云われなくてもケネス・アンガー『ハリウッド・バビロン』など想起しつつ、でも出歯亀根性ってやつは、庶民ゆえ消せない、おもしろがれるおれがいる。「火で結ばれた二人」、 ジュリアン・ムーアとミア・ワシコウスカ。強烈な二人だが別段演技合戦とか、そういうくだらない次元で存在していない。「傷を負った神経症に、この街は妙だろ」・・・そううそぶくロバート・パティンソンは、格好つけてた『コズモポリス』とは異なり、LIMOじゃないけど運転手役。ムーア以上に奇怪なのは(ある程度の年齢の女性の、ムーアのような悩みは別段異様とはおもえない)、ジョン・キューザックのおとーさん、オリヴィア・ウィリアムズのおかーさん、そしてそして、エヴァン・バードのクソガキのこの家族であろう(この三人を大きく凌駕する長女ミアたんは、当然ながら別格の位置)。家族崩壊を画策するミアたん、まんまと指輪をせしめ、崩壊と共に自らの星々を築く(本当に星になる)。でも、描かれ方に距離があるためこういう一家はハリウッドじゃふつうですよ?的にしか伝わらない。霊的存在、みたいなきどったふうではなく、ダイレクトな強迫観念として病院で見舞ってしんだ少女、溺れ死んだ少年、そして焼死した母親が何度も何度も登場。くりかえし、くりかえし。あー、クローネンバーグは本当に銃の描き方がウマいとおもいました。

マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014)

(フォーラム山形シアター2)
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寄生獣 (2014)
2015 / 02 / 11 ( Wed )
こう云うとどんだけ上からでエラいんだか、って話しなのだが、山崎貴よくやりましたがんばりましたっていう感想。だって、ずっと、マス対コアでどうかんがえたってマス側の、退屈極まりないブツしか撮ってきてなかったんだから。原作漫画は喜んで当時読んでたけど、いま読むとどうなのか、それはわからないけれど、この作品は漫画原作映画としては上等なマトモなほうに位置している。人体の変容ぶりがもたらす原作まんまのグロテスクさや即物的な殺戮も見所なんだから!逃げずにやってやるよ!っていう作り手の嬉々としたかんじが伝わる(この描写でPG12というのは大健闘。レイティング対策なのか編集が醸す妙味も)。一緒行った彼女はやや具合わるくなって、続編観たくないって云ってたが、それって本作においては相当なホメ言葉なのでは?役者も相変わらずの安定感と存在感を滲ませる染谷将太や、てめえの棒な具合を巧いこと織りこんだ薄気味のわるい東出昌大。あと特筆しておきたい橋本愛の・・・じつに"らしい"芝居にひさびさ魂持ってかれた。どこにでもいそうなふつうのJK役なんだけど・・・なんかいいね。ただし、問題はやはり情に棹差す、有り体に云えばお涙がそんなに欲しいのか、っていう裏に横たわるスジのほう。新一君とミギーの前に立ちはだかる、深津絵里と余貴美子っていう二人の母親の姿、来し方行く末を描かないとただの切株切断博覧会になるのは重々承知。でもあまりにもウェットすぎやしないか?前後編で描かないといけない故ファストなのは理解。でもな~泣かせようとすると一気に花白む。とりあえず続編も観ます・・・。

寄生獣(2014)

(11日、ムービーオンやまがたシアター10)
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6才のボクが、大人になるまで。 (2014)
2015 / 02 / 09 ( Mon )
イーサン&デルピーのシリーズや、ジャック・ブラックが先生になる映画しかおれ観てないし知らないが(DVDはほか持ってるけど、観てないしなー)、ある意味時間とダイアログの魔術師・リチャード・リンクレイターによる本作は、んまー原題の"BOYHOOD"でもなんでも結構なんだけど、邦題まんま、一家とその長男にフォーカスして、12年ていう・・・ちょっとやそっとのネタ感では押さえ切れないスパン・時間経過を、確信もって延々切り取る。おかーさん(パトリシア・アークエット)も、おとーさん(イーサン・ホーク)も、若々しかったのに、やはりおばさん、おじさんに。

DBZ→iMac→ゲームボーイ→たまごっち→Xbox→ハリポタ→Wii→トワイライト→レディー・ガガ・・・関心はうつろう。

子どもは、たしかにか弱いかもしれないが、少しずつ確実に前に進んでいく。関心事も刻一刻かわっていく。一方の大人はと云えば、成長止まってるクセしてコロコロと態度やら何やらが変わる。ふしぎですね・・・(そして、最後つじつまが合う。加齢でもって)。そして、作劇的に一見ずーーーーっと変わらない人物かのようにおもえたイーサンおとーさんも、びっくりする変容をみせる。主人公同様、子どもじゃいられず、大人になる。子どもたちは成長・・・というより、劇中ではシーン経るたび自然にモーフィングしているような具合で、たとえば『ニンフォマニアック』で、勢いよく脱ぎまくってた若い女が、いきなりシャルロットになってびびる、萎える、なんていうことは・・・ない。あまりにその変化が自然すぎて、あの空を眺めるのがだいすきだった、ドラゴンボールも昆虫もだいすきだった男の子が、ファッションも音楽の趣味もガンガンかわって、ハッパすって悪いクッキー喰って授業サボったり女コマしたりいっぱしの男に、なるんだなー、という素朴かつけっこうすごい驚きが、じつは観おえてからジワジワ来るかんじ。卒業お祝いのホームパーティのシーン、しみじみしてしまう。おとーさん、おかーさんもしみじみ、歳をとった。ほんと、パトリシア・アークエットではないが、ビックリするほどあっけない。そう、一方では(元)夫婦の物語でもあろう。「驚いた」、「驚いた」ばかりではないのだろうけど、しんみり、じわっと感動するより、おれには正直驚きの物語だったのです。なお、いちばん驚いたのはカタコト喋ってた配管工のおにーちゃんが、大志抱いて一念発起して、家族にランチおごるほど立派な青年になってたとこ・・・。

6才のボクが、大人になるまで。(2014)

(7日、フォーラム山形シアター3)
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メビウス (2013)
2015 / 02 / 07 ( Sat )
どっちか云ったらBDのほうか麻宮騎亜のほうがなじみ深いんだけどなーとおもいつつ、お約束のようにお布施払いに、確認作業にならざるを得ないキム・ギドク先輩の公開作・・・なので行きましたよ。まず、ダンナのチンポをカットオフできなかったから息子のをカットするってスジ実際どうなん?・・・んまあ、咄嗟に口に含んでしまったのはわからんでもない(彼の地の料理でありそうじゃん。他意はない)。あとはまあ、露悪開陳・・・わりかし執拗に挿入されるネットサーフのさまで観客側に外語レファレンスを強いているものの、本作、翻訳字幕が要らないから輸入上の制作上映コストって安価なままでいいよねえ?なんてことかんがえちゃったり、いっそ松本人志に頭下げて名前借りて邦題『しんぼる』ってすればよかったんじゃ?とかかんがえてた。次第に高度すぎる代替セックス、アップデートしすぎな性感追及をし始め(あのナイフぐりぐり、ナニカに似てるなーって延々かんがえてたが、SEGAの体感アーケードゲーム・・・二百円払って握るあのジョイスティックの粗暴さマンマだった)、同時に男性陣が皆男性性を失ってくという波乱含みの展開に。お袋に反応するペニスでようやく屹立する激保守なオチを見守りながら、結果として「おらほのヨメが一番」的ムービー・・・たとえば『アイズ・ワイド・シャット』や『ホーホケキョ となりの山田くん』、『シュレック フォーエバー』みたいな内容だということ(ギドクが妻帯者で愛妻家かどうかはともかく)。察するにかなりどうでもイイ、ワンアイディアがすぎる内容を90分まで希釈した事実には感心するが、祈りの捧げ方云々より『嘆きのピエタ』にあった野太い脱糞じみた一筆書きの鮮烈さが欠如している。あ、観てておもったのは、チャミスル呑みてえなあ、くらいのものでした。

メビウス(2013)

(フォーラム山形シアター3)
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アップルシード アルファ (2014)
2015 / 02 / 06 ( Fri )
シロマサ永遠のドル箱たるアップルシードの、ある意味スピンアウト的前日譚(なのか?まさか原作あんのか?)。告白すれば、初っ端の荒牧版CGIアップルシードはおれふつうに感銘受けて、ふつうに限定BOXのDVD買う程度にはすきでした。でも、前作『エクスマキナ』はイマイチ・・・というか相当にダメだった。本作でさらに激フォトリアル方面に舵を切ったことで、それってどうなの?って素直に。だって、日本はある意味FFでそれ失敗したわけでしょう。わかりやすく絵空事、絵解きっていうアニメの持ち味活かしてたゼメキスも、もうアニメはつくってないし・・・どちらかというといまやアンディ・サーキスほかモーキャプ方面での一手段・道具としての進化、なのだろう。だいたい、いまどきブリアレオスのデザインとかちょっとどうかとおもうし(原作漫画読んでた当時でもう既にそうおもってた)、そもそも今回デュナンのツラが可愛くないし、いったいどうなのよ!?っておもう。そんな、やや消極的なきもちで観にいった。そしたら良い意味で裏切られて、爽快な内容になってたよ!世界観の基本線は崩さず、もうとことんシンプルな構成で見事な活劇になってた(主人公含めた登場人物の集団が4つくらいくっついたり離れたり、そしてラスト多脚砲台を決死の覚悟で倒す・・・ベタな王道展開)。画的にはグラセフとか、もっかTVゲームが追求しているリアルさとデフォルメ具合の中庸のセンを追っており、それって後退なんじゃないか?と一瞬だけ。だって最初はテクスチャやマチエール、ライティングばかり追って観てた。あと、ヘアモーションねー。実写実景をおり混ぜたのか、よくわかりませんが妙にリアルな背景で全要素がはっきりくっきりしそうなところ、絶妙にピンを外して空気感あふれるルックになっている。・・・そもそも人間っぽい見た目のひとが4人位しか出てこないし、それぞれが美形すぎるんで共感得られない。だが!それよりも!双角のほうが画的にすごいです。玄田哲章だったしね!

アップルシード アルファ(2014)

(1月31日、MOVIX仙台シアター9)
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ニンフォマニアック Vol.2 (2013)
2015 / 02 / 06 ( Fri )
やはり立て続けで観ておいてよかった。VOL.1より段ちがいにおもしろい(なお、学長は帰っちゃった模様)。ユマ・サーマンが出てるから、なんて安易さからではないけれど、『キル・ビル』同様やたら後半になったら妙にシリアスな具合で、ユーモアは後退し(でも、サービス精神、露悪趣味は旺盛)、でもでも回想が若い女(ステイシー・マーティン)からようやくシャルロットにバトンタッチ。ババアじゃねーか!でも濡れ場が100倍エロくなった!最高!つか、女はいつからあんな団子みたいなB地区になるんだよ!コリコリしてて中間がないよ!でもんまー、しまくりやりまくりだったら仕方がないかー!

例によって好奇心丸出しのガキが親不在の真夜中にベビーベッド這い出たりと、お約束のカオス・レインズ展開を経ながら(だいたい「様子を見てみよう、木曜日に来て」ってどんな歯医者だよ)、童貞のステランに云われる。「よくわからん。燃えた車はなんなんだ?」。そしてトーキング・ヘッズの名曲が自動再生。与えられたものより多くを求めた女、シャルロット。"fill all my holes, please." こんなパンチライン頻出。なんか、ここまでくると『嫌われ松子』みたいじゃんね。シャルロットの行動原理がいよいよわからなくなる。セクシャリティの排除といわれましても・・・正直最後まで理解できないしするきも起きない(なぜあんな百物語みたいなエピで、初老の魔道士たるステラン発情すんの!?)。アタマとオシリが見事一致して暗闇に音だけが響きわたる。わっかりやすい一貫性。中古のベンツなんかじゃなく、できればバーニン・ダウン・ザ・ハウスしてほしかったなーとだけ。

ニンフォマニアック

(5日、フォーラム山形シアター1)
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ニンフォマニアック Vol.1 (2013)
2015 / 02 / 06 ( Fri )
まずはおれの左前の席に根岸吉太郎学長がお座りになっており、ロマンポルノの泰斗とおなじ空間で本作を鑑賞できることに大いなる感興を覚えたのであった。真っ暗な画面に、雨音、撥ね返る残響音、がしばらく鳴り響き、路地で女が倒れてる・・・冒頭。章立てで、稀代の色情狂で独特なモラルの持ち主・シャルロット・ゲンズブールと、性欲皆無・本の虫のステラン・スカルスガルドとの会話、応酬から浮かび上がる。なまいきシャルロットの壮絶すぎる&面白すぎる過去を開陳する前後編・の前編。ヤリマンでも太公望でも、その因果はおなじ(瞬間、猛烈にテレキャノに近接)、などというかなりどうでもいい話しを延々と。でもクソユーモア、猛毒なギャグが横溢してて、基本的に本作は実存コメディ。『アンチクライスト』『メランコリア』といった作品と比して、これまでのトリアーよりネクスト感あふれる異常さをかんじる。クソコメディぶりを助長しているのが、TVバラエティ的補足や記録映像の多用・乱用。どうもすべてを画で説明しすぎで、文字どおりセリフもそうだが饒舌すぎるきらいがある。たとえば、「愛に取りつかれた世の中と戦っていた」女子軍団のくだりなど、笑えるのかどうか、笑うにしろ本当にソレおもしろいのかな?って訝しくもなる(たとえば黒沢清『ドレミファ娘の血は騒ぐ』やら一時期の園子温みたいな、いまにしてみれば耐えがたい空気)。でもまーMr.Hの章は純粋におもしろかったなー。ユマ・サーマンのむやみな力演が光ってた・・・あーあとラムシュタイン、やっぱ格好いいね。さてさて、続きを観ようか、帰ってしまうか、迷う終わり方だよね(正直、根岸学長もおれも舟こいでた)。

ニンフォマニアック


(5日、フォーラム山形シアター1)
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