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ファウンテン 永遠につづく愛 (2006)
2007 / 10 / 15 ( Mon )
駄作・失敗作のほうに大きく針の振れた、ダーレン・アロノフスキー(以下、アロやん)待望の新作。
はっきりとダメと宣言してやってもいい。だが、中途半端な感動を促そうと躍起になる、精神的に貧しい邦画よりも余程ましかと。そんな意欲の空回り方が半端ない判断留保作であり、真性変態作。

ファウンテン 永遠につづく愛

だいたい、「オンナが出来ると退屈になる」っていう典型だよアロやんは!!…嫌えない。

ヨメさんをヒロインに据えるという、案外と判りやすい性格のアロやん。娶ったのがレイチェル・ワイズというあたりは趣味がいいが、作品そのものがヨメにハマり切ってる監督の投影なので、これが結構無残なことに(注・正確には婚姻はしてない)。同時にレイチェルが結構なさげまん(マドンナと同系統)つうことも判明。

クレジットのない珍しいオープニング、甲冑を纏ったヒュー・ジャックマンが狭っくるしいセットで学芸会みたいな芝居を見せる。そして坊主頭になって座禅組んでたりと…すでに意味わかんね。すでに失敗の匂いが濃厚で(だって1週間しか上映しないんだよ?allcinemaでもレビュー載ってないし…)、最初の数分で「これ、なんの映画なんだろう…」という、すごく根源的問いを自問してしまう。この時点で、サン=テグジュペリの『星の王子さま』と黒沢清の『カリスマ』を足して薬漬けにしたみたいなテーマを、実写仕様のシラフの押井守が撮ってみたような、心配な時期の石井聰亙(絶賛継続中)が撮ってみたような、そんな具合。結果、河森正治あたりが好きそな世界に仕上がってる…。

数世代?にまで横たわるヒュー・ジャックマンレイチェル・ワイズとの未完の愛の物語???西暦1500年の中世スペイン?西暦2006年のアメリカ?西暦2500年の遥かかなたの銀河系?…が舞台。クリント・マンセルのスコアに乗って、男は女のために自らを犠牲にし、女は運命を受け容れ男に未完のチャプターを完成しろと囁く。

…なんだかよくわかんないよ!でも、この説教系グッタリ系の情け容赦のないドラッギィな展開はどう考えてもアロやんの資質です。痛覚を刺激する残酷描写も相変わらずあるし、映像の暴力というか、薬物系でもなければ宗教系ともちがう壊れ方に脳がヤラれる。密度もおかしく、90分台なのに2Hオーバー感があるのは押井なんかとおなじかと。

ヨメに萌えすぎて撮った映画にしては異常すぎる…干されても当然というか…いや、しらんけど、これはまずいとおもう。観終えて、こんだけ脳が痺れて無気力になる映画も久々(風邪のひき始めにも似た…)。

ファウンテン 永遠につづく愛

YouTube - The Fountain Trailer

(14日、フォーラム4にて)

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