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サッド ヴァケイション (2007)
2007 / 10 / 30 ( Tue )
観ながら、あ、ちょっといいな、とおもった。んで、間宮運送のクダリあたりから、なんか、これ相当いいなとおもった。中盤以降、これ傑作じゃないの?と唸って観てた。しかし最後の最後でどう締めるのか、ずーっときになってた。へたなハシゴの外され方されたら、これはこれで相当ショックだわーとおもいつつ。結論、問題作だけど傑作。

sadvacation

あ、オダギリはいらないこ。
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青山真治は正直苦手で、『Helpless』や『シェイディー・グローヴ』はOKだけど、『月の砂漠』や『エリ・エリ』なんかははっきりいって意味がわかんね(DVD買ったけど、それは特典目当て)。ちなみに『レイクサイド マーダーケース』は未見です。…なんか、IN/OUTの基準が自分でもわかんないな。

本作、青山の名声を確立した『Helpless』と『EUREKA ユリイカ』のキャラクターのその後が描かれるっていうんで観た。理由は、どっちも好きだから。だが、本作はそういういわゆる続編とか後日談などという枠を遥かに超えて逝かれてる。無理して云えば深みのある『ニンゲン合格(黒沢清)』というか。

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ぶっちゃけ、『EUREKA ユリイカ』はともかく、『Helpless』は観てないと話がわからないんじゃね?
もっといえば、ユリイカとの関連付けの弱さ(バスジャックの話しも本当に取ってつけたような…)からいって、いっそ丸ごとユリイカ話オミットしても成立しそうだし、2時間以内で収まるのではないか。ほんと、あおいちゃんと浅野が並んで喋るシーン薄っぺらさはある意味貴重かもしれない。とにかく接ぎ木が多すぎて割を食う役者も多いかんじがするが、これはこれでオールスター劇のような妙なゴージャスさがあって、不思議にイヤにならない。…嫌味っぽく云えばトイレ休憩の時間もできるし。

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ともかく、さまざまなことが発生する。基になった2作品を足してもまだお釣が出るくらい。
そしてこの映画の特徴的なところは、よく人が消える点だ。

よく人の消える映画…。突然板谷由夏が消えたり、アチュン君が消えたり、浅野の弟(高良健吾)も、浅野も消える。まあべつに本当に消えてしまう場合もあれば、そうでなく、素知らぬ顔で再登場して物語に合流したりする場合もある。

要はさ、人が消えてしまうことに躊躇していない。消てなくなる経緯が描かれる場合(たとえば死んだりとか、さらわれたりとか)もあるが、なくともさほど問題ないように描かれる。
よって逆に突如現われたりもする。浅野の母親(石田えり!)だってそう。メンヘルちゃん(辻香緒里)も、いきなり間宮運送にいたからなあ。序盤に出てた、あの二人組。どうしたんだろう出てこないな…とおもったら出てきたりと。

これは展開上での出来事としてもそうだし、映像的にも突然消えたり出てきたりする。

実際の人間だってそんなもんだ。いきなりいなくなっても、意外と平然としてられる(失踪とか拉致とかでなく)。なぜなら、それはいつかまた現われるだろうという淡い期待と、どうせきっと消えてしまうだろうという薄っすらとした諦めのせいだ。

サッド ヴァケイション

YouTube - 青山真治 / サッド ヴァケイション (Sad Vacation) / Trailer

(28日、フォーラム2にて。これはパンフ買わざるを得ない…)

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