ゴッド・アンド・モンスター (1998)
2007 / 11 / 28 ( Wed )
戦争と、芸術と、同性愛と…怪奇映画。すべてに死が塗されている。怪奇映画の始祖、ジェームズ・ホエール(ゲイ)の晩年を、ビル・コンドン(ゲイ)が監督し、イアン・マッケラン(ゲイ)が当のホエールを演じている。どきどきゲイ☆ランド。製作はクライヴ・バーカー。共演はブレンダン・フレイザーリン・レッドグレーヴら。家政婦さん役のリンさんはともかく、こいつらもゲイなんだろうか…。

ゴッド・アンド・モンスター

乱暴に一言で云っちゃうと、『少女革命ウテナ』!ミーツ『ハンニバル』!みたいなかんじ!?!?クレーム来そうだけど、いいや。内に秘めたアドレッセンスな恋愛感情が極限下のせめぎあい経て怪物的に爆発するというか…なんかちがうか。

老いらくの恋を描くって、結構ありふれてて。んでシルバー同士結構うまくいったり悲しい結末だったりと色々だとおもうんだけど、そゆ映画、否定はしない。けれど、共感できるほどおれ人生経験ないし、酸いも甘いも噛み分けてない。だから、知らない。だが本作は…。ゲイ/クイア映画ってさ、いろいろあるだろうけど、基本的に観る気おきないので大体観ない。偏狭で結構です。保守派でいいです。ついでにおれ、ミュージカル映画もほとんど嫌悪の対象なんだけど、これもゲイ・カルチャーどっぷりだからねえ。ビル・コンドンにしてもジョエル・シューマカーにしてもミュージカルを撮るのは、ゲイだからですわね。うーん。

すでに業界を去りリタイアして健康状態も宜しくない元大物映画監督が、庭師の退役軍人の若い身体に惹かれてゆき…つう話しで、イアン・マッケランがね。もうね、なんかすごいですよ。恥らう乙女のようにも、精通前の少年のようにも見える瞬間があるかとおもいきや、文字通りの老獪ぶりを発揮するシーンもあるし…(さっきから、あまりにもあまりな表現が頻出ですが、そういう映画だから!)。

だってゲイだもの。舞台は50年代。いくらアメリカでも、いまとは違い、ちょいフリークな存在だとはおもう。全然オープンマインドじゃない。余談ですが、英国はブライトンにお嫁に行った信用の置ける後輩ちゃんによると、そこも結構ゲイの人が多い土地らしく、勤め先のマネージャーもゲイだってー。そこでは毎年ゲイパレードとか行われているらしいです。一回行ってみたいなー。

んま、いいや。

端々にホエールの戦争体験がインサートされる。戦争で被る心的外傷の表現って、結構ウザったいよね?特に邦画。けどこの映画はウザくない。そのへん名優イアン・マッケランの面目躍如なのか、ビル・コンドンが巧いのかわからない。適度にファンタジー化している…なんせゲイだから、死地にあっても、愛する人との別れの晴舞台となる。

クライマックス、怪物が出そうな雷鳴轟く夜。ある出来事が起きるんだけど、滑稽でおかしくて、哀れ。あまりに死に魅入られたホエールの人生。結末はあまりにも(繰り返すが)滑稽でかなしい。純愛映画の傑作。

ゴッド・アンド・モンスター

YouTube - Part from "Gods and Monsters" with Sir Ian McKellen

(DVD鑑賞)
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コメント
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3年ほど前にブライトンに旅行に行ったときに男子トイレでゲイに遭遇し恐ろしい思いをしました。たぶん本当にゲイの街なんだと思います。
by: なかむ * 2007/11/30 13:37 * URL [ 編集] | page top↑
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そっち方面の性癖ないけどブライトン行ってみたいなあ。

中国のKTVで呑んでて、店のママに自分の年齢云って未婚だと告げたら、
「あんたゲイなの?」って云われた(片言の日本語と筆談で)。

余計なお世話だとおもった。
by: ナーニカ * 2007/11/30 22:21 * URL [ 編集] | page top↑
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