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椿三十郎 (2007)
2007 / 12 / 07 ( Fri )
早速結論を云うと、悪くはない。むしろびっくりした。無茶だとおもってたから。どう観ても『椿三十郎』だったし(そらそうだ)、どう観ても森田芳光だったし、堂々たる「リメイク」映画だった。そう、リメイクが成立してた。

椿三十郎

個人的に、秣小屋の女中さんがかわいらしくガッツポーズ?「やるっきゃない!」ポーズ?…言語化不能のあのポーズを観ただけで、いま西暦何年?って問い詰めたくなる異常な興奮をおぼえた。その瞬間、このリメイクを全肯定したのだった(この肯定感は、『∀ガンダム』のそれと同義)。

冒頭の廃寺、その始まりからして軽いんですよ。ワザとじゃないかってくらいペラペラ。緊張感緊迫感がないのもワザとでしょ。ペラペラだけど、スカスカじゃない。軽くても、森田芳光だと安心して観ていられる。ベテランの味というか、ただの軽みではない。一朝一夕には出ない滋味みたいなのがギュッと出てる。なんせ織田裕二が嫌味でないのだから(まぁ暫くすると…飽きるけどね)。

ホンはオリジナルそのまま(菊島隆三小国英雄黒澤明)。当然の激ピタゴラスイッチ展開なんだけど、なんつうか団子状態でシーンを処理してるような。もう、展開に息呑むとか必然をかんじるではなく、まんま再現してみましたー、とか、こんな処理してみましたー…みたいな。それはリメイク芸として成立してるんだけど、不思議なテンポだった。とくに椿を水路に流すあたり、なんかもたついてた。けど、なぜだか許せた。

もうひとつ不思議なのは殺陣ね。どう考えても血飛沫がビュクビュク出るようなSEが付いてるのに、血糊ひとつ飛び交わない。ポスプロで『座頭市(2003)』みたいな画像処理も出来たろうに、それもしていない。単なるレイティング配慮ともおもえない。妙なんだけど、これも味だと云われるとそうなのかもしれない。

あとね、なんだろ。9人の若侍たちが藩の上役の汚職を告発しようと寄りあうあの冒頭が、もはや成立しないようなきがした。テンポ申し分ないんだけど…あれではいま説明不足なのではないか(んま、オリジナルがどんな印象だったかは抜きにして)。三十郎が「10人だ!」って云うときの説得力のカケラもないかんじや、賛否あるであろうラスト、まん丸いお月様のような鈴木杏チャンのお顔もひっくるめて、とりあえずは全肯定。

椿三十郎

YouTube - 椿三十郎 Tsubaki Sanjyuro Teaser Trailer

(ミューズ1にて)
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