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シネマ・ハント ハリウッドがつまらなくなった101の理由 ( 柳下毅一郎/エスクァイアマガジンジャパン )
2008 / 01 / 14 ( Mon )
基本的には尊敬している柳下毅一郎の、「エスクァイア日本版」に長期連載してる(た?そんな雑誌読まねえし)映画評を集めたもの。

1996年の『ツイスター』から、2006年の『ダーウィンの悪夢』まで、洋邦問わずハリウッドメジャーからミニシアター系まで、セレクトは中途半端に雑多。結果として、「ああ、こんな映画あったっけね」的なタイトルが並ぶ。…ここに『劇場版 とっとこハム太郎 ハムハムグランプリン オーロラ谷の奇跡 リボンちゃん危機一髪!』とか、ピンク映画が加われば、雑多具合にも本気が伝わるのだが(前者は出崎演出を論じる…後者は専門領域でしょうし)。

この中途半端さは、柳下の文章全体にも覆われている。ぶっちゃけ、この人の真面目な硬い文章って面白くない(こと『興行師たちの映画史』などの力作に顕著。一方対談やブログ、FBBの「映画欠席裁判」シリーズはえらく面白いが)。この、掲載誌の程度っておれにはよくわからないんだけど、ひょっとしてクオリティマガジン?だとしてもこの論調不鮮明さ加減?タマユラさ加減?はどうかとおもう。おれが馬鹿だから論の方向性や結論が掴めないだけなのかもしれないが、とにかく退屈な文章。関心の伝わらなさと熱のこもらない突き放し具合は異常…そうかんじてしまうのも、おれの浅学さ故かもしれんが。

はじめに対象を「○○な映画」と仮定し、論の最後にそれを再度提示して、締め。なーんか、でしょでしょ?みたいな。当然粗筋やらを途中に挟むのだが、なんというか…この中庸さ加減が長期連載を成す秘訣なんでしょうか。読めば読むほどに、観るきにも観ないきにもならないという、不可思議な気分に。これはつまんない(粗筋の要約の巧さがまた余計…)。腐すにしろ褒めるにしろ徹底的にしてしまえば、それなりに観たくもなるわけで。あとね、この中途半端さは紙質にも現われてて、風呂で読むとペニャペニャになりますよ。

シネマ・ハント ハリウッドがつまらなくなった101の理由

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