ALWAYS 続・三丁目の夕日 (2007)
2008 / 01 / 11 ( Fri )
異論反論あろうが、日本で一番ピーター・ジャクソンに肉薄している男(だとおもう。白組は日本のWETAですよ)、山崎貴の国民的大ヒット作の続編。

観ながらおもったのは、実写版『げんしけん』の荻上役は掘北真希ちゃまでキマリですね!珍妙な東北弁を操るロクちゃんに激もえ。あのやわらかそうなほっぺとか背中とかイロイロを想像するだけで…ギャー!!山崎も『もやしもん』OPとかパチエヴァCMの演出してる場合じゃねえよ!次の漁場はコッチだ!!あ、ガンガンネタ割れしてますので未見の人は御注意。

ALWAYS 続・三丁目の夕日

冒頭の東宝スコープ!つづくアヴァンが基本的に山崎が本当にやりたい部分、本領だろう。ツルツルとしたオート三輪の挙動はともかく、後景の東京タワーや市街地の遠慮のない破壊行為を丸ごと納めたワンカット映像こそが本人の資質だろう(レトロ人情物というよりは…ね。このCMなんか観ても判るとおり)。

映像的な面で云うと、前作よりも画的なわざとらしさというか、スケールモデラー的なウェザリングは減った。一方で成田空港や東京駅など誤魔化しの利かない描写などにも挑戦。記録フッテージとCGIと役者の演技を巧みに融合させている。結果、妙な風合い。もっとうまく合成できるはずなのに、あえてマット合成くさく仕上げているフシがある(その上、人物のルックもカラコレじみた処理をしており…このレトロ表現は結構イイ線いってる)。

筋立てのほうも、一見して前作より完成度というか、ソツがなくなったが、情に無理矢理土足で訴えかけるようなオレオレ感は減退。おれとしては、前作の、まさしく画に描いたような書割のごとき悲劇性のほうが好みではある。今回は1ミリも泣けませんでした。

ラストに向けて、物凄い勢いで全てが丸く収まっていく。そこには相変わらずなんの深みや重みもない(いっそ芥川賞獲れなくてハッピーだと云わんばかり)。前作同様、登場人物たちの大小さまざまな出来事が同時並走しながら大団円へ突っ走る。だが本作の決定的な誤りは、茶川とガキの問題が主軸となって展開するなか、茶川の煩悶と苦悩がまったくもって別の形で、そりゃもう土石流のような横車出されて万事解決していってしまう点である。観ながら、唖然とするしかない。…小雪の演技はわるくないのだけれど。

最後に。ピエール瀧と貫地谷しほりの扱い方にイラついた。前者は継投とはいえ所詮ただの端役なんだからさ…その中途半端におもねった扱い方に強い憤り。後者は逆に、あまりにも安っちい扱われ方に…涙。

ALWAYS 続・三丁目の夕日

YouTube - ALWAYS 続・三丁目の夕日 Sunset on Third Street 2 Trailer

(10日、ミューズ2にて)
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