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シルク (2007)
2008 / 01 / 22 ( Tue )
出張…それは最後のフロンティア。仕事にかこつけて、したい放題やりたい放題を、じぶんを知る人のいない土地でやってしまう…。それこそが出張のロマンであり光り輝く希望であり、そしてそれは、人生に深い陰と悔いと失意を宿すのであった―。

シルク

BGMは坂本龍一なんかじゃなく、URの"Final Frontier"で。
巻き込まれ型の主人公、なんだかしらんが日本に蚕の卵を買い付けにやってくる。単に「いってきまーす」したって危険が過ぎる約120年前の出張。海超え山超え谷かき分けて、たどり着いたのは日本海・酒田港。最上川を舟下りするマイケル・ピット。バックに流れるは「最上川舟歌」…(嘘)。

一見西洋と神秘の東洋との邂逅、オリエンタリズムの発見みたいに捉えられるかも知れないが、馬鹿云え。全然ちげーよ。沖島勳からマイケル・ウィンターボトムまで、数多くの監督達が一度は採りあげるテーマ、いわゆる“出張物”の、典型がここにある。いつだってどこだってラストデイズだ。

フランスの実家にだ、キーラ・ナイトレイ!扮するかわいい若妻が居るっていうのによ?なんでそんなまでして出張したいの?したがるの?その問いは愚問だ。答えは、「そこに出張先があるから」だ。確かに出張はキツいよ?マクラはちがうし知り合いも少ない。でも舟下りの最中、かおの面白い庄内のひと(手塚とおる)から握り飯をもらったり、イカツイかおのひと(國村隼)からいきなりボラれそうになったり…。それはそれで、結構たのしい(くない?)。そして、ついに、出会うのであった。あの美しい少女(芦名星)に。

まあ滅茶苦茶な話しですよ。あり得ねえよ。だけど、しつこいようだが、出張の持つ根源的で蠱惑的な魅力と、底知れなく計り知れないドツボぶりを余すところなく、フランスと日本の美しい情景と坂本龍一の代わりばえのしないスコアでゆったりと語りきる。でもさ、はっきりいって、マイケル・ピットはカン違いしただけじゃねえの?湯婆婆みてーなのにソープランドふう歓待を受けちゃって、おかしくなっただけじゃね?だいたい、目隠ししてたじゃん?なのに三回も通って…馬鹿かと。役所広司の差し金で、点ててもらったお茶に月山で採れたマッシュとか混ざってたんだよきっと。だいたい、あれが芦名だったって保障ある…?

…なにさらっとネタバレしてんだよ。あんた全然、出張の本質を掴まえていない。ちっとも真実を捕まえていない。それこそが出張の魔性なのだ。それ以前にだ、騙される気概もなくて通えるか?…そんな、映画です。日本語を一切話さない中谷美紀はかなりよかった。ドライを務めていながら、情に流され過ぎな、でも日本映画ライクな仕事振りに興奮。そして、キーラと芦名、西洋と東洋の最高水準の、上質の“がっかりおっぱい”が拝めるなどという、頌春最高の娯楽作だ!きっと!たぶん!

シルク

YouTube - Silk Trailer

(フォーラム1にて)
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