FC2ブログ
ゾンビーノ (2006)
2008 / 01 / 30 ( Wed )
原題は"FIDO"と云って、こまっしゃくれた餓鬼が付けたおっさんゾンビの名前。なんだそりゃ?んまあ、オールディーズにのって、きゃわゆいゾンビが大挙して出てくるので、このタイトルでもいいかもしれない。

ゾンビーノ

ゾンビ戦争が済んでゾンビ教化が進んだ、おそらくは平行世界の地球か、数世紀未来の地球…(ほんとうにてきとう)。なんと人類はゾンビを自由にコントロールする術を得る。ゾンビが、家畜や奴隷や愛玩犬や恋人や情婦や親友や義父や携帯や自動車や白物家電やガイノイドやらの代替として、ファッショナブルに存在し始める世界が到来する!レイシズムやコミュニズム、ネオリベの象徴や隠喩としてのゾンビの時代は終わった!まさに、“かつて誰もが憧れた「居候キャラクター」。”状態。…そう、本作はゾンビ版『のらみみ』です!チェッ!なんだか自分で書いておきながら、このきもちが伝わるか不安。でも、伝わってほしいんだ。

ゾンビ物については全くの門外漢なので偉そうなことは云えませんが、知識ないのをお断りした上で本作の雰囲気をひとことで云うと、ダンテ『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』と、ピージャクの『バッド・テイスト』あたり、それとある時期のサム・ライミを掛けあわせして、品よくスマートにしたかんじ。…悪くはないが、突出もしていない。同時に、ストレートすぎて、なにを風刺しているのかがわからなくなる。

そんな調子で正直途中までダメだったんだけど、あるタイミングから変わる。主人公の餓鬼が非常にインモラルな勇気ある行動をとりはじめる。そっからはノれた。この餓鬼がカルキン一家の隠し玉のようなルックス(名前はクサン・レイ君)。苗字はちがうから無関係なのかなー?とにかく以後、ようやくちょぼちょぼとゴアシーンが登場するが、さほどではない。血糊が足りない。やはりレイティング(PG-12)はさっきのあの、倫理的にアウアウなシーンのせいか?となどとおもったり。なんつうのか…きの利いたブラックユーモアといいますか。そういう意味ではたのしめるかと。

中盤からは、強固なフラタニティーで結ばれたゾンビ(ビリー・コノリー)と人妻妊婦(なんとキャリー=アン・モスがママ役。バタ臭く大仰な芝居を披露)とのよろめき物になっていくという、なかなか難度の高い離れ業なんかもみせつつ、しょぼいきもちになるクライマックスを迎えてしまう展開に、どうなんだろう実際問題と悩んでしまうが、それでもやっぱり嫌えない映画だ。ゾンビ見てハァハァしちゃったり、多幸感に包まれるようなゾンビ原理主義なひとには薦められないかも…。

ゾンビーノ

YouTube - Fido Trailer

(28日、ソラリス6にて)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<オン・アンド・オン | ホーム | ナンバー23 (2007)>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/1203-4025f190
| ホーム |