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John Rambo 4.0 (2008)
2008 / 02 / 06 ( Wed )
どうにかしないとこの想いは風化してしまう!初恋のひとの顔もまともに想い出せない年齢になり、いつしかそんな出来事すら忘れきってしまいながら日々をただ過ごしてゆく…。もう戻れない、振り返ることなど出来ない。この映画を観て、そんなことをかんじた。安易にこんなコメント付けられるような作品ではない。鑑賞するうえでのシチュエーション込みこみで(この映画そのもの含め、どんなにか愚かしいとしても)、もう、なんだか、今年度のベストが早くも決まってしまったような…。

John Rambo 4.0

そんなわけで、フィリピンのセブ島のシネコンで観ました。わざわざリゾート地まで行って、ひとりぼっちで、それも観たのがランボーかよ!バカかと!だからおまえはイイ歳して実家で嫁も貰えずに…と揶揄されれば、それのどこが悪いんだよ!リゾートなんかしてられっか!おれはそこいらのスイーツ風情じゃねえ!と顔を真っ赤にしながら烈火のごとく反撥したくなる、そんな年頃なんだから仕方がない。

んま、さすがに先月25日に封切されて、国内の上映が5月だそうですから(IMDbによると)、さすがのおれも控えめになりますが、これは必見。前述のとおり普段と違う状況下での映画鑑賞のせいで勘狂ったのかと自問しましたが、そういった個人的な要素も巻き込みながらも、グロスでひっくるめてこの映画は際立っている。…勃ち過ぎている。

ネタバレにならない程度に物語を説明するとね、もうね、どっかアジアの奥地で蛇調達人として日銭を稼ぐだけのゴミ屑のよーな、実に「終わった」感溢れる主人公・ランボーがね、なんかしらんけど、ビルマで人権団体つうか宣教師どもというか国境なき医師団みたいな連中の手助けをするハメになったのね(注:おれなりのヒアリングの結果ですので本気にするな)。川下りの最中、海賊と化した軍のタグボート一隻血祭りにしたり等々、なんやかやあって、最終的に5人の傭兵(編成いうか人種的に恣意的なものをかんじる)従えて、血みどろの大暴れをするんですよランボー。悲しいあの瞳で。

とまあ、なんなのその他愛ない変わりばえしない物語はよ?そう、いまどきビデオストレートでも多少変化つけるだろとおもうほどシンプルな筋。自己模倣にも程がある。だけど、そこに物凄い殺戮描写が加わる。これがマジ半端ない。アジアの同胞が目の前でみるみるミンチにされてゆく!血飛沫あげながら粉微塵に!つうかんじで。ほんと周りを見回したよ…強いアウェイ感からか本能的に非常口を探してしまったり。

あの砂と鮮血のオハマビーチから10年…所謂、プライベート・ライアン・シンドローム(症候群)の最新モデルなわけですが、このシンプルが過ぎるストーリーラインのそこかしこに、凄惨な人体破壊シーンがこれでもかと配置されている。セブ島は暑い。だが建物の中はこれでもかというほど空調が効いており、多分に漏れずこの劇場内も異常に寒かった。だが、新鮮なフルーツジュースの飛沫を観る度に場内の室温がアガっていく。呆然。だが、いつしか笑みが。スクリーンに紅い点々が付着する度に、スタローンは本当に悲しそうな目をおれに向ける。その直後、またもや水風船がシャッター開角度45~90度で割れる。当然、中身が静止して観える。…仕舞いには寒さを忘れ、声を上げまいと歯を喰いしばりながら必死に笑いをこらえる(理由:袋叩きに会うかもしれないから)。…これってなに?いったい、おれはなにを観ているんだ?…ちなみにフィリピンでのレイティングはR-13。数ある銃による人体破壊描写のなかでも、これまでの映画でもっとも近い風合いなのは、沖浦啓之『人狼 JIN-ROH』の地下水道での銃撃戦ではなかろうか?

娯楽映画の域を遥かにフライングしたスプラッタ表現と、もはや古典的(じつにランボー的と云ってもいい、ありえないギャグとしての)傭兵ワンマン・アーミー活劇の融合、そして捨て犬のようなスタローンの目…。これって、画力の稚拙なギャグ漫画のなかにワンフレーズ的に池上遼一タッチの画が一瞬混じるようなものかしら…?ともおもったが全然違う。だいたい、演出も古臭くタルいんよ(ズームアップとか逆に驚き)。でも、なんか、安易に触れたくない狂気がスクリーン袖から明らかに漏洩してくる。まるで空気感染しそうな…。筋肉役者としてのスタローンには興味はなく、あまり観たくはない(クライマックスの旦那芸、つか安全圏での楽隠居ぶりには、ただ唖然)。だがこんな映画を撮ってしまう、映画作家としてのスタローンには、今頃になって妙に心惹かれるものがある。

John Rambo 4.0

YouTube - Rambo 4 Trailer 2008

(1日、Ayala Malls Cebu内Timezoneスクリーン2にて。『John Rambo 4.0』は、現地での公開題)

***

…とまあ、とりあえず、日本でも公開されたら観るし、DVDも買うだろうと予想できます。蛇足ですけど、フィリピンの映画館の特徴と感想を少し。

Timezone

行ったのはAyala Malls Cebuというショッピングセンター内のシネコン。チケット代150ペソ(約400円ちょい)支払って場内へ向かおうとするが、セキュリティに止められる。手荷物のチェックと金属探知のゲートくぐってようやっと場内へ。先に触れましたが異常に冷房が効いている。上着を買いに戻ろうかとおもったけど腹括って観始める…と客電消えて、先ず国歌(?)みたいなのが流れ出し、いきなり現地のお客さん全員起立。これには驚いた。おれも立たないといけないのかな?とか気弱なきもちに。終わると皆着席してあと、ふっつーに予告が流れ始める。なんだったんだろう。映画観てる間は普通ですよ。異様に寒いのを除けば。あと字幕はありません。フィリピンの人らは英語を解しますので。でだ、本編終了し、いやー凄かった、SFXマンとかチェックしなきゃーとかおもってると、おもむろにライトが灯りだす。まだエンドロール終わってないのに!みんなぞろぞろ帰りだすし係員も当たり前のように場内清掃し始める。なかなか、稀有な体験だったです。
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