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Napoleon Dynamite (aka.バス男)
2006 / 04 / 02 ( Sun )
最初はね、正直面白くないとおもいました。
普通のひとが、タクなひとを嘲う映画かとおもって距離おきながら観てたんですよ。
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でもその予感はだいたい当たってました。観ながらですね、なんだか、失礼極まりないというか、なんで主人公たちは蜂起しないのかな、と。
いや、語り口が淡々としてるからさ、イライラもつのる。

ラインとしては『ゴースト・ワールド』とか『アメリカン・スプレンダー』が敷いた道を歩んでるんだろうな、とはおもったんです。もちろん、監督はガス・ヴァン・サントじゃないし、主人公のナポレオン・ダイナマイトは全くトレンチコート着る気配もないんでね。

(かわりに常に格好いいTシャツを着てます。ズボンに巻くし入れて。アンタEVIL SCHOOLかよ!と)

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どこにでも付いて周るけど、野卑なヤツは参るよね…って、主人公がすでに相当厄介者なので(嘘ついたり、親友の昼食のポテトをポケットに詰め込んだり、あと色々)、イタすぎて共感できない。

ただおもったのは、この厄介さで笑えるかどうか、なのかもしれない。
おれはね、同類相憐れむでなく、憎しむにとってしまってホントイラつきながら観ましたよ。
押井じゃないけど、「鏡は悟りの具に在らず、迷いの具なり」ですね…。

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「上唇の曲線に三時間かけたんだ」

…日本にダンスパーティーなんていう野蛮な風習(あとプロムとか)なくてよかったよ(泣)。
観ながら気が狂いそうになるぜ。なんだか昔を思い出すような感じがして痛々しい。
そういう気持ちで皆観てないのかなあ?触れられて困ることって、一杯あるでしょ?おれはあるよ沢山。

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「現在の知識をもって過去へ戻れたらなあ」

(嗚咽…)なんなんだろうね。「いわゆるホワイトトラッシュでしょー」とか、知ったかぶりの知識じゃ推し量れない深い闇だよ。けど、少なくとも主人公の通う学校は偏差値の低い学校であり、それに倣った環境(=周辺設定)だっていうのはひしひしと伝わる…。
だいたい日本だって、誰しもが東大目指すわけでもないし、行けないでしょ。皆勘違いしてるんでしょ。

***

とはいえ、だんだん主人公に引き込まれていく。問題のダンスパーティー過ぎたころから
(プロムでなくてよかったぜ。おれ、プロムフォビアだから←かなり意味不明)。

クライマックス、主人公は生徒会長に立候補した親友のためにステージでダンスを踊る。

なんで踊りの練習をしたのか(ブックオフみたいなトコで教則ビデオを買う)とか、踊り終えて観衆である生徒らが、なぜ皆スタンディングオベーションをするのかとか、とても不思議。あんな対立候補でいいのか。

んなもの、どうでもよくなる。
そういう映画で、マジックなんだ。

***

かなり行き当たりばったりで、真剣に観ると当惑しますが、最後、主人公とヒロインがボール遊びするシーンに至ってはジンときます(エンドロール後のオマケは完全に蛇足だとおもう)。

(DVD鑑賞)
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