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ジャンパー (2007)
2008 / 03 / 02 ( Sun )
予告ですべてを語りきっている、ただそれだけの映画だが、でも陳腐でも別段内容が薄いわけでもなんでもないれっきとした娯楽作品。監督は『go』、『ボーン・アイデンティティー(一作目のみだぜ)』、『Mr.&Mrs. スミス』のダグ・リーマン。こういう映画わざわざ観に行っておいて、中身が薄いだの、CGだけだの、子供だましだの云ってる奴等はホント、馬鹿じゃないのと。文句があるなら観るな。地元の文化会館あたりで巡回興行してる(でないと回収できない)偉人の生涯を描いたショッパイ文芸作でも観てろ。

ジャンパー
『時かけ』ミーツ『ペイネ 愛の世界旅行』ミーツ…みたいな?テレポーテーションの能力備わってたら、お前実際どうするよ?的観光スペクタクル青春アクション。主人公にひた隠しにするか偽らざるを得ないような、とてつもない能力や過去があるっていう、ダグ・リーマンお得意のパターン。

とりあえず、尺が90分満たないという素晴らしさ。長尺化が無意味に進行する昨今において、このランタイムだけで充分評価されるべきだが、中身もさすがダグ・リーマン。娯楽作としてキッチリ作ってる。なんつか、『go』に近いティーン向けの軽やかさに、派手目のヴィジュアルイフェクツをガンガンと投入(主要スタジオはWeta DigitalとHydraulx)。劇伴のセンスも相変わらずよかったし。

こういう話は普通、もっと過去だとか背景とか設定が劇中で語られしまいがちになってしまうもの。ときとしてそうした縛りは物語りのスパイスとなる。だが得てして、設定バカが介入しだすと縛りだらけで自由が利かなくなる(とくに日本のアニメはそういう傾向が多い…要は文芸担当がバカなのな)。本作、背景や設定はほとんど語られない。注がれるディテールはめまぐるしく切り替わるジャンプシーンのほうや主人公の心情のほう。そう、小難しい設定バカの戯言に付き合うよりか、主人公らとともに世界中をぴょんぴょん飛びまわりたいし、現金も女も自由自在にしたい。「おれの能力ってば…パラディンってば…」なんつう悩みより、「初恋のあの子、どーしてんのかなー。元気かなー…(ぼけー)」みたいなほうが圧倒的に正しい。なにも考えずに観られるティーン向け娯楽の矜持がここにある。これに文句があるならお前は前述の文芸作でも一生観てろ。

とはいえ、ダグ・リーマンってただのアクションバカじゃないじゃん。そう、ラブシーンが下手なわけじゃない。ローマの休日やってたヘイデン・クリステンセンとレイチェル・ビルソンのやりとりや、その後空港での別れの、とくにチェックインカウンター越しのレイチェルなんかは滅法よかったし…。ヒロイン、たれ目で別に可愛いとおもえないのだが、なんつうか、きにかかる女っつうふうの描かれ方しており、わるくないんだよねー。あと、グリフィン(ジェイミー・ベル)が最高。能力もてあまし命がけの暇つぶしをせざるを得ない、あの煮詰まったキャラクター。チェチェンはきらいとほざくあの軽薄さと臨戦時の格好よさとのギャップがグーだった。本体の続編よりもグリフィンの過去描いたスピンアウトを強く希望。

ジャンパー

YouTube - 「ジャンパー」予告編

(1日、フォーラム4にて)

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