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潜水服は蝶の夢を見る (2007)
2008 / 04 / 04 ( Fri )
タイトル通り、観ていて息がつまるというか、鑑賞というより忍耐力がためされているようなきすらする。悪い映画では決してないが、悪く云えない映画だ。こんな内容でどうのこうの文句つけたら非難轟々だろう。そこであえて云っちゃうが、ギャルゲ/エロゲのバッドエンドをまるまんま映画にしてしまったというか…。

潜水服は蝶の夢を見る

この言語療法士のおねーちゃん(マリ=ジョゼ・クローズ)は全然おっけーです。ひとしきり激昂してスグ謝りに戻るあたりとてもかわいい。
池面かどうかの議論はさて置くとして、脳の血栓のため突如として左目以外五体不満足になった元・『ELLE』編集長ジャン=ドミニク・ボビー(演ずるはマチュー・アマルリック)の人間性回復の奇蹟の物語…だとおもうんだけど、どうみてもバッドエンド・ルートです。まず、大量に女性が出てくる。それも皆かわいい又はきれい。ようじょから熟女まで全部、揃ってます。でも一切手出しできない。なぜなら、バッドエンドだから。

そのー…地位も名声名誉もすべて人並み以上に勝ち得て、愛する彼女はいるわ、元カノとの間にこれまた愛らしい3人の子どもはいるわで、まさに死角なしの順風満帆人生を送ってきた主人公。…と、ところがー!!みたいな話しじゃないですか。暗転。驚天動地というか、鬱展開というか。主人公は、じぶんがこんな目に遭うのはなんらか理由があると勘繰る(そのきもちはよくわかる。理由があれば便利だ)。たとえばそれは、誰かに航空券を渡しちゃってソイツがベイルートまで拉致られたことを恥じているからなのか、偉大な小説(『モンテ・クリスト伯』)を身勝手にリメイクしようとした報いなのか、五体満足な人が行っちゃいけない聖地にセフレといっしょに赴いてしまったからなのか…それはわからない。誰もわからない。でも、なんだか、ぜんぶ理由になりそうだ…。

冒頭からヤヌス・カミンスキーの一人称キャメラで、これが、もう、サイケデリックかつ息苦しいイライラ感を募らせる実験が過ぎるルック。で、これが最後までつづく。スピルバ仕事でみせる低温でサッパリとした画ではなく、主人公の苦悩を視覚面で強制的にライドさせようという野心的な仕掛け。正直つらい。鬱屈とした深海。その先にまばゆい世界が待ってるかとおもいきや、意外とそうならず爽快感に乏しい。

…ほぼ全身麻痺の状態でも、美人に会うとうれしいとか、発情するだとかなんだとか、そういうあたりが逆に不憫というか、でもアンタなんも出来ねーよ、というかさ。劇中の主人公のジタバタが観ててつらいです。そんな超逆境のさなか、繰り返しになるが、めちゃくちゃ大量のイイ女がでてくる。わけても主人公が、お、イイナとおもった理学療法士マリー(オラツ・ロペス・ヘルメンディア)。彼女じつはヤンデレっつうかスピリチュアル系で、日曜日に主人公を教会へ強制連行するなどという(主人公は必死に拒否するが声は届かない…)、見事・嫌なイベントが発動してて唸ってしまった。あとまあ、一点ものの聖母マリア電飾像をほしがる女なんざ、こっちから願い下げですよね!夜のショーウィンドに映る呆然とした自分の姿…そこには甚く同情した。

潜水服は蝶の夢を見る

YouTube - Motyl i skafander - Le Scaphandre et le papillon. Trailer

(フォーラム1にて)
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