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犬と私の10の約束 (2008)
2008 / 04 / 06 ( Sun )
本木克英×田中麗奈…これだけで、大盛りおかわりできそうなほどなのだが…観るのをためらっていた。安易になかせる映画だったらどうしよう?このふたりが本気を出したら、おれは二度と立ち上がれないかもしれない(座席から)。とおもったのでした。観たけど。言葉の大安売りですが(判断留保しつつも)傑作。

犬と私の10の約束

冒頭、いきなり前髪パッツンの麗奈様ktkr!!!!…これだけで元は取れただろ?以下ややネタバレ。
おれ、家で犬を二匹飼っているが、はっきり云って一切面倒見ないし、だいたい犬の側からも無視されているおれなので、予告をみた時はあせった。下手に観ることで普段の自分自身を省みちゃったり、最悪愛犬家になってしまったら…!そんなのは嫌だ!呑み屋のおにゃのこに写メみせて、話しのとば口にしているだけなのに!だが心配は無用。すくなくとも前半はいびつなコメディにしか見えないし、感動するはずのエンディングに至ってもギャグを挟み込んでくる(これにはちょっと呆れた)。犬関係抜きにして、安心して観られます。

主人公・あかり(田中麗奈/福田麻由子)は、闘病の末亡くなった母(高島礼子)の身代わりのように現れたレトリバーの“ソックス”と、外科医である父(豊川悦司)と暮らしている。月日が流れ、子犬だったソックスの成長とともに、あかりも一歩ずつだが成長していくのであった―みたいな、ありがちな話し。遊び相手、パートナー、すこし面倒な相手を経て、そしてはなればなれになる、という常套の筋。そこに、10の約束、犬ともに暮らすための十戒が多少押しつけがましく挿入される。んまあ、縛りというよりもエッセンス的な、彩りに過ぎない扱われ方で助かった。おれ的には8個目でけっこうやばいことになったが、却って10個目までくるとちょっとイラっとくるのだった。

今回の白眉はトヨエツ。とくに前半は、ほぼ全シーンでふざけている。なんか…ワザとだろ?ってくらいベタな、隙間だらけの芝居を組んできて(これは役者の上手下手じゃなくて本木による演出の領域だとおもうが)、それを堂々と演じてる。単なるダメ親父でなく、つくられたダメさというか、人工のダメさというか。それにうまいこと福田麻由子ちゃま(『L change the WorLd』では、工藤夕貴を刺し殺そうとしてたのにネ!)とわんこが絡みあう。ほのかな出会いと別れを体験しつつ…。前半で特筆すべきは笹野高史ね。なんなんだこのひとは…。

そして唐突に7年後…あかり(田中麗奈)は獣医めざして大学生に。ここで一瞬、JK姿の麗奈様を想像して卒倒しそうになったが(まだまだ全然いけるはず。むしろ見たいし)、時間の飛ばし方、省略の仕方に礼節をかんじた。ここでのトピックは麗奈様のご学友の池脇千鶴ね。いつからこんなふうに劣化したんだ?外見はかわってないとおもうのだが…オーラ皆無なのな。こう、見事に背景に溶け込んでいるというか…巧いのか?

冒頭に挙げたように、監督・主演とも、ある意味最強のタッグなので、そのへんの筋は通しつつ、若干はずしている。前述のとおり、涙と感動の押し売り的な強引さは皆無で、むしろ安易な涙より安手の、ベタな笑いを失敗してでも取りに行こうとする、その姿勢に好感が持てた。たぶん、なかすのはそこらの連中よりうまいだろうし。とはいえ、正直前半のほうの“あかり”のほうが印象に残る。これは、うれしいこと楽しいこと悲しいことのメリハリがはっきりしているから(子ども時代だから)だろうが、こういう比較であればさすがの田中麗奈でも分が悪いだろう。反面、後半の情緒には違和があった。監督もそんなにウェットなタイプではない。だが、そこがよい。情に流されるくらいならこっちのほうが立派。

ソックスとの別離のシーン、観ながら、なんでカット割るんだろう?と。割んなきゃもっと感情が流れて、スムースになけるのに…。とおもって、ハタときづいた。これワザとじゃね?って。直前、麗奈様を家に帰そうとするピエール瀧の脇のバケットにはオオツノジカかなんかの角が入ってる。これってワザとじゃね?なかせなくないんじゃね?そのへんが最高だった。姿勢というか、品がよかった。なきたい向きはなけます。なきたくないなんていう意固地で偏屈で頑固なひとにも回路がひらかれている、いい映画だとおもった。

犬と私の10の約束

YouTube - 田中麗奈 Lena Tanaka 犬と私の10の約束 預告片

(5日、ソラリス4にて。本編前の予告は松竹ラインナップ。ある意味、物凄い田中麗奈祭りだったな…)
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