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なぜケータイ小説は売れるのか ( 本田透/ソフトバンク新書 )
2008 / 04 / 07 ( Mon )
たとえば本文中で、「ジェイムス・ジョイス的な」とか、「ドストエフスキー的に苦悩する自意識過剰な」
とか、そういう嫌な代替の仕方で、ああ、本田透は憤っているんだなということは判る。そんなところからしか引けないのは重々承知。本田透は憤っている。自身は生活を台無しにさせられながら(各自調べること)、ラノベで業を成さんとしてあがいている(客観的に、本田のラノベはおもんない。が、それは問題ではない)。

だからなおさら、ケータイ小説なんて軽薄なものの隆盛が許せない。だが斬って捨てるのではなく理解しようとしている。背景と作品傾向と実読で法則性を導き出し、分析。本気で嫉妬している。ヒットの本質を欲してる。それは、本田自身が一番求めているところだからだ。ケータイ小説の謎解き分析の新書はようやく出揃い始めたが、おそらく、本書を超えることはないのでは?…ま、他は知りませんがね!

個人的な話で恐縮だが、おれ自身どんどん生活そのものが自閉しつつあり、他人の意見や考えを受け入れたり、最低でも知るだとか、そんな行為すら倦んでいるのだが、自分自身を反省してしてしまう。そういう意味で、やっぱ本田透というひとはエラいし、やはり対象のど真ん中にいるべきでないひとだとおもう。一歩引いたときのスタンス、そこが素晴らしいのだ。あと本書の後半、ケータイ小説の消費が都市部よりも地方で盛んである理由が示される。そこで行き着く結論が…驚愕しつつ、物凄く納得した。おれのかんじるモヤモヤ、それで全部説明つくじゃん!みたいな。果てなき地方の(若者の)閉塞。なんだかおそろしい…。

なぜケータイ小説は売れるのか

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