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沖縄を撃つ! ( 花村萬月/集英社新書 )
2008 / 04 / 18 ( Fri )
これ、2月末行った旅行中読んでたらば、胸クソわるくなって読むの中断してしまった。小説なんて読まないのでアレですが、花村萬月(望月六郎の『皆月』の原作者、という印象のみ)による沖縄をめぐる異色エッセイ。おれリゾート地と称される南の島の類いなんて基本苦手なんですが、読み始めて直ぐ沖縄に行きたくなった。それでもセブ行きの途中で読むのやめたのは、彼の地で行うであろう振舞いを、筆者に見透かされたようなきがしたからかもしれない。最初の数ページだけで、うしろ暗さを見事指摘されたのだ。

沖縄と聞いて一般的に想像するイメージ、筆者はそれをひとつひとつギラついた実体験エピソードで粉砕していく。きれいなもの、ひかりの差すものの傍には、見たくなく見せたくもない暗い陰が必ずある。白日の下に晒される沖縄のダークサイド。これって要は小説家である筆者のイメージソースというか、完璧ネタ元ですよね。色街をねり歩き、レンタカーのタイヤで国道を焦し、豚足を貪り喰い、ホームレスからきにいられ、ジャスコでミックスキッズの目を見て逃げ出す。多少露悪的に、でも幾分かの愛情をこめて綴る。文体にクセがあるが憎めない(突如丁寧語になったり)。

実際に買春する心情と、後書でこの現実を容認してる県民に激しい憤りを隠さない心情は矛盾しないのか?…矛盾してるきがするが、すげーわかるきがする。このひと、ひとより長い滞在をしているだけにすぎない。しょせんはツーリスト。どこまでいっても自分は外部の人間(搾取側)であることを十分自覚している。口走った先から無意味になるのを承知で、同時に外部ゆえにこんなモン書けるのだという自負もアリで居直ってるのではないか。

あのー、おれがちゅうごく行くのも、そんなかんじですよ実際。エクスプロイトのきもち、単なる消費者であることは決してわすれない。立脚点はそこにしかない。容易く理解なんてできるかよ無理だろ。…知ったかぶってるよりナンボかマシかと。そんなわけで、いまだ未訪の南の国のことが大変きになった。マイル貯まってるのだがJALではなんともなあ…。

沖縄を撃つ!

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