FC2ブログ
テルマ&ルイーズ (1991)
2008 / 06 / 11 ( Wed )
劇場公開時以来、観た。その当時の感想は、なんつうか、もっとタギらないと!不完全燃焼だよ!といった身勝手なものだった。もっとドツボにはまんなきゃだろう?といった、カタルシス不足からくる不満だった、ようにおもう。で、17年ぶりに再見して、なんでその当時面白みをかんじられなかったのか?その感覚の差異にばかりきが入った。当時と見方やかんじかたが多少変わったんだとおもうけど、でもまあ、ずいぶんな映画ではある。アクション映画の女性という意味では、石井隆なんかより安心して観ていられる…とおもう。というより、文字どおり猛女つか鬼女ふたり組の逃避行。

テルマ&ルイーズ
旦那との関係に嫌気さしている専業主婦テルマ(ジーナ・デイヴィス)と、独身でウェイトレスして生計を立ててるルイーズ(スーザン・サランドン)は親友同士。ふたりは気晴らしのため休暇をすごそうとドライブに出かける。その道すがら、レイプされそうになって相手射殺して逃走。そっから先は追い立てられるようにクルマ飛ばしてメキシコへ向かう。途中、自称大学生ヒッチハイカーのチンピラ(ブラッド・ピット)から有り金全部持ち逃げされたり、マイナスの穴埋めすべくコンビニ強盗したり、巡回中のポリスから銃奪ったり、卑猥な声をかけてくるトラッカーにイラっときて荷のオイルを発砲し爆破炎上させたり、最後は、自分ら行き詰って谷底むけてアクセル踏みこんで落下―。

派手なクルマ回して派手な成りのパツキン女がふたり。武装しているものの、そのね、別段激しい銃撃戦があるわけで無い。べつにテルマもルイーズも、ナチュラル・ボーン・キラーなわけでなく、ただ生活にくたびれたそこらにいる女たちであるだけの話し。全部行きがかり上での話し。詰められてしまって、窮鼠猫噛んでるのよね。…生活のわびしさとか疲れ?そういうのが如実に顔に出る頃にさしかかったふたりの女、お互いに責任擦り付けあったり醜いものの、でもやっぱ非現実感なラッキーが続くもんだから、変な友情が構成されてさらにまた逃げ場がなくなってく、不幸の連鎖。でもそんなにふたりの顔は暗くないのな。

DVDには「もうひとつのエンディング」が収録されている。基本的にオリジナルとおなじなんだけど、感情の持ってきかたにちがいがある。リドリー・スコットの音声解説、改変の意図は分かるが納得しきれない。端折ってジマーのスコアが爽やかに鳴り響く中途半端なきぶんのオリジナル版より、コッチのほうがニューシネマっぽいきがして個人的にはすきです(欲云えば蜂の巣になったほうが陰惨で大変よいとおもう)。あとさ、なんでまたハーヴェイ・カイテルがふたり助けようと入れ込むのかがイマイチ伝わんなかった(おれはフィクションのなかのポリスは全員クレイジーでないと嫌な派)。クライマックス、拡声器もぎ取って無理やりにでも話しかけないとあの行動はヘンじゃない?

テルマ&ルイーズ

(DVD鑑賞)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (2007) | ホーム | ハーフェズ ペルシャの詩(うた) (2007)>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/1350-5f30b6f9
| ホーム |