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クローバーフィールド/HAKAISHA (2008)
2008 / 04 / 26 ( Sat )
演出技法のひとつとしてフェイク・ドキュメンタリーという語り口がまかり通ることの是非はともかく、またフェイクドキュもまたひとつのフィクションなんだという、ごくごく当たり前のこともひっくるめて、これはこれでアリだし、面白いとおもった。とりあえず、過去最高のバジェットでつくられたフェイクドキュで、追随者を生みようもないほどの衝撃映像(だけ)。…ただそれだけの話しで。ペンペン草も生えません。

クローバーフィールド/HAKAISHA
終始、家庭用DVカムの一人称視点。序盤、あははハメ撮りかよーとかおもいつつ、なんかしらんが重ね撮りしてたようで(このへん、ひじょうにあざといがわかるきがする)、日本に栄転だか出張だかになるイケメン(マイケル・スタール=デヴィッド)のフェアウェルパーティーの準備風景に切り替わる。キャメラの持ち主の視点が微妙にちがうあたりに妙味があるんだかないんだか。以後、パーティの主役へのコメントを撮らされる退屈な奴(T・J・ミラー)の視点で基本的に物語が進む。

この、序盤のマンハッタンの、ヤング裕福層の住むワンフロアで行われるドッキリ☆パーティーのシーンが個人的にはグッときた。なぜかというと、つまらないから。おそらく小金持ちの若い男女が、なにやら愉しそうに歓談してるのやら。20代やそこらの奴が副社長で日本へ行くとか、彼女と別れるのに他の女とやって友達関係に戻ろうとか、なんだかんだの甘ったるい恋愛模様?なんだそれ?やっぱハチミツとクローバーフィールドなのか?…手前ら一刻も早くしね!怪物に喰われてしんでしまえ!とおもってたら本当にしんだよ。

恋愛模様とか、日本に出張とか、そういうすべてが粉微塵にしてしまう絶対的暴力が、マンハッタンに訪れる。要するにバカな学生カップルが片田舎の狂人に惨殺されるような劇映画と同義で、本作もまたその手の、ひとの不幸を徹底的に追体験することで歓びを得る俗な映画である。本作は臨場感と遊園地のライド物で得られる恐怖感くらいしかない。それで十分だし、だからこそ最高なんだけど。

本作のプロデュースは『M:i:III』のJ・J・エイブラムス。監督のマット・リーヴスはなんかしらんがTVドラマの演出なんか長らくやってたひとで、こういう実験的でありながら、高度な商業的成功が求められる作品にはTV業界というある意味とってもクローバーフィールドなトコのひとがうってつけなのかもしれません…適当書いてますがね。おなじくキャメラマン視点で語られている快作『ダーウィン・アワード』では、キャメラが肝心の話しの中心から反れたりという致命的ポカをしていたが(それでも『ダーウィン~』の価値はかわらないけどネ!)、本作ではそんなことはなく、ときに報道のひとのようなナイスショットを連発しつつ、本筋にもガンガン介入するという離れ業を見せている。

個人的文句としては、そのキャメラ担当のボンクラが一方的に惚れてた女(リジー・キャプラン)の死に様をもっと明確に示してほしかったのと、あと怪物のサイズがいまいち、わかりづらかったのが不満だった。あの墜落したヘリの前に立ちはだかったのは親玉の怪物なのかなあ?

クローバーフィールド/HAKAISHA

YouTube - CLOVERFIELD, New Theatrical trailer! (From HD source)

(ワーナー・マイカル・シネマズ米沢、劇場5にて)

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