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少林少女 (2008)
2008 / 04 / 27 ( Sun )
早速、心ないひとらが本作を貶しまくってますが…どうも嫌いになれない。むしろ、ココにこそ日本映画の目指すべき物があるような(ないような)。惜しむらくは、あと3年早ければと。オーラの消えかかった柴咲コウも、それはそれで見ごたえあるんだけど…。とりあえず、本広克行の最高傑作だとおもう。

少林少女
少林寺拳法と、ラクロス。企画意図としてはチャウ・シンチー(本作ではエグゼクティブプロデューサーだそうで)の『少林サッカー』の再現なんだろうけど、この安易さ、語感のみに頼ったセンスは嫌えない。喰い合わせのまずさは、柴咲コウ演ずるヒロインと、ティン・カイマン&ラム・ジーチョンの周星馳組の働きでなんとかなると踏んだんだろう。その他の仕掛けもタップリ。

なんかしらんが幼少時に少林寺に弟子入りさせられた主人公(柴咲コウ)、9年振りだかで帰国するも、実家の武術道場(道場主でもあった主人公の祖父はなんと富野由悠季!!!!)は廃墟に変わり果てていた。かつての門弟たちも別々の道を歩んでいる。失意の中、留学生のミンミン(キティ・チャン)に誘われ大学のラクロス部に入部。その交換条件として少林拳を学ぶよう約束を取り付ける。一方、ミンミンのいるその大学(国際星館大学)は、現代日本中枢を裏で操り特殊な人材を社会に供給する機関でもあった。暴力に魅入られた学長(仲村トオル)と主人公との奇妙な運命が動き出す…。

そのー、無茶を承知でこういう話しやってるわけよ。そこに先ず敬意を表さざるを得ないし、しびれる。少林拳法の普及のために奔走する主人公だったが、途中でラクロス物に切り替わる。ラクロスをテーマにした先行作品では、本木克英と田中麗奈がガップリ四つで組んだ魂の傑作『ドラッグストア・ガール』があるが、本作それに勝るとも劣らないミラクルがギッシリ詰まったシーンの連続となる。

ラクロス…それはポロシャツを着た見目麗しい女子が、わけのわからんネットの付いた棒切れを持って、フィールド上を駆け回るだけの不思議スポーツ。当然のことながら見目麗しい女子が大挙して!ポロシャツで!わけわからん棒切れ持って!スクリーン上を舞い踊ります。なんつうか…眩暈?本気で夢心地ですよ。これだけで、ただこれだけで、個人的にはモト取ったきぶんになった。ほとんどマンガなミラクルショットをガンガン決める主人公もよいですが、留学生のミンミンがやばいです。無理に若作りしてないでナチュラルな柴咲も悪かないが、おれ的にはミンミンちゃんを推せます(キティ・チャン!なんて名前!)。おれがつねづね主張しているように、ちゅうごくの小姐が喋るカタコトの日本語ほど旨いサケの肴は無いわけで…。そういう方面に対しても、一刻も早く劇場に向かうべきだと断固進言したい。

なんだかさっぱりわからないが、本編もさっぱりなままに最終局面を迎える。実は少林拳普及⇒ラクロス⇒少林拳普及…と、段取りは踏まれていくのだが、はしょり方が、もうすばらしい。クンフー物の先行作品への敬意を存分に払いつつ、トーン激変して「そんな話だったのけ!?」と唖然とするほどシリアスな、CGの活用方法含めて見事な活劇となる。仲村演じる学長との最終決戦は、ほとんどオーラバトラー同士の戦いで、ある意味トミノ主義が横溢とするイミフな事態となり観客を置いてけぼりしたまま勝手に落着する。

「ドラゴンボール」は日本でも作れた!それを見事に証明したはずが、こういうオチにしてしまうあたり、アニメの影響から離れなれないというか、病膏肓に入る事態はまだ続きそうだ…とかんじざるを得ない。ちなみに脚本は…やっぱりというか、十川誠志!と十川梨香(中瀬理香)。だったら仕方ない。あと、岡村隆史がよかったです。ただのコメディリリーフではない扱われ方で、それに見事応えてました。

少林少女

YouTube - 「少林少女」予告編

(26日、ワーナー・マイカル・シネマズ米沢、劇場4にて)
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