FC2ブログ
クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛(キンポコ)の勇者 (2008)
2008 / 05 / 18 ( Sun )
こんなに悩みながら、考えながらクレしん映画を観たのは本当に初めて…。難解というわけではなくて、なんでこういう事態になってしまったのだろうといろいろ巡らせてしまった。4作目(『ヘンダーランドの大冒険』、1996年)以来…というより、云い方を変えたほうが適切なんではなかろうか。12年ぶりの劇場公開作登板とか、11作品分あいだを置いての登板だとか…。とにかく、本郷みつるの"しんちゃん"が帰還したのだ。

クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛(キンポコ)の勇者
冒頭部はなんというか…パロディにしたいのか、いわゆるファンタジーものの導入を模しているというか。ポケモンみたいなデザインの竜とヘンなのが空中戦をしているシーンから開始。ただし、パロディになるでなし茶化すでもなくストレートにアヴァンタイトルへ流れる。今回は、異世界(ドン・クラーイという世界)の闇の勢力アセ・ダク・ダーク(銀河万丈)が地球(というかいつものとおり春日部)を侵略するため?進入路がつくられてしまうのだが、しんのすけ(矢島晶子)が秘密の武具の装着を許された選ばれし者になってその侵略者たちと戦うという筋。典型的なクレしんの筋というか、巻き込まれていく格好。

そこはまあいいとして、中盤まで相当な分量を使って野原家の日常と、深夜徘徊をするしんのすけの描写に割かれる。それがねえ…淡々としてて、ぜんぜん笑えない。笑わそうとしてもスムーズにいかず、ぎこちない。それどころか、少なくとも攻撃的なギャグは繰り出そうともしていない。ただしシーンとしてはわるくない部分も。ダークの手下マック(宮本充)が作りだししんのすけを惑わした夜の異世界、このシーンなんかよかったし、んまあ、昇進出来ずに男子便所で背中向けて悔しさにじませるひろし(藤原啓治)とか、イイんだよ。ただ退屈なわけではなく引き込まれてるので劇場内もざわついてはいない。だけど…職務を全うしていないようなきがしてならない。飽きっぽかったっけ?本郷の仕事とはおもえない(ちなみに脚本も本郷。コンテは本郷以外に多田俊介、須間雅人、橋本昌和の4人体制。シーンごとに割り振ったのかは不明だが、allcinemaによると橋本は実写映画『ワースト☆コンタクト』美術を担当している…?)。

この10年、本郷はあまりにさまざまな作品を手がけすぎてしまったのではないかと心配になる。家族会議以降、多少は勘を戻したようだが、画風を切り替えてハーモニー処理的止め画ショットで笑わすのは古臭すぎるだろう。ただし散々なふうにも取れるような書き方したが、基本的にはここ数作、少なくとも原恵一以降の劇場版ではもっとも意欲的な作品になっているし(なんというか…自覚的になっているといってもいい)、むしろそうならざるを得なかったのだろうと推察する。10年経っても一言も喋れないひまわり(こおろぎさとみ)に、ひろしとみさえ(ならはしみき)が散々「って云った」「喋った」などと解説つきで翻訳させているのは本郷の精一杯の嫌味なんだろう。次回作も本郷でやってほしい(自覚的であらんとするなら、ワタナベシンイチでもいいかな…)。ん、まあ、個人的要望としてはマタ・タミ(堀江由衣サマ☆)のデザインがもうちょっとかわいいとよかったのに…ってかんじ。

クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛(キンポコ)の勇者

YouTube - 映画クレヨンしんちゃん 「ちょ~嵐を呼ぶ 金矛の勇者」予告映像

(ムービーオン シアター8にて)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ハンティング・パーティ (2007) | ホーム | 夕映え少女 (2007)>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/1396-b1c678d0
| ホーム |