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アフタースクール (2008)
2008 / 05 / 25 ( Sun )
なんかさーエロゲみたいなタイトルじゃね?とか、まあ、こんなもんはジャブですよ。あはは。しかしま、都合のいい映画、最近やたら幅きかせてますけど、そのへんの都合のよさがかわいらしく見える最強のご都合映画の登場。まだかわいげのあった『運命じゃない人』の内田けんじ、期待の最新作。以下、ネタバレ前提での単なる文句なので、不快なきぶんになりたくないひとは読まないでね。商売の邪魔するつもりないし。

アフタースクール

予告からしてきにいらなかったからなあ…。
それなりに、まあ、小手先であっても小品としての体裁っつうか、居ずまいよさは確かにあった『運命じゃない人』から4年―。手法は全く変わらず、多少スケールというか見栄えふくめデカめに風呂敷広げたふうな内容。ウソという名のちんまい必然をこねくりまわしてハイどうぞ。マトリョーシカ人形のようなキメの細やかさと丹精さが鼻につく。おれ、脳トレとか数独とか大きらいなんだよね!手数の多い映画はきらい!手数だけなら昔のディズニーとかフルアニメでも観てたほうがまだマシ。

3人の♂+ひとりの♀の"同級生"どうしの遅れてきた青春群像?に、いささかヤクザだの警察機構だの政治家だのをまぶし、錯綜とミスリードを縦横無尽に配し、けれど矛盾は廃し(なんせ、すべて画で説明がつく!から、そこは認める)、都合よくパズルのように、でも多面的に変幻させてクライム・コメディー(…か?)。大量の小さなウソを、額面上は破綻なくちりばめて、大掛かりなドミノ倒しが成功するようなかんじで、そういうのがたのしいひとはいいんじゃん?ドミノを倒す前日深夜までドミノ並べてるときに馬鹿がヘマするような、そういう綻びのほうがかわいげがあるし、完全に設定上もデザイン上も矛盾のない変形機構を有すVF-1バルキリーよりも、多少のいびつな中間形態(ガウォークね)のほうが、おれ自身は惚れるんだよねー。

基本的に、驚きの連続を醸していく。でも馬鹿にも理解できるように全部説明をつけていく。これって映画なのかね?映画といえば、たぶん監督本人がそういう、ひかえめなひとだからそうなのかもだが、画がね、ぜんぜんリッチじゃないの。深夜のきの利いたドラマというかんじの、チープさで、それもなんか…イラつく。先に述べたように振り返って矛盾はない。ふつう、親友のカミサンの出産より、納車直後のポルシェを乗り回されるほうが大事じゃね?ボウリング場でクライアントと借金取りの関連を結びつけるのも強引じゃね?無修正DVD二枚で情報屋と交渉成立したり、シャブ中が監視カメラ映像を自在に入手できるとか自由すぎない?理屈は通るが動機は驚くほど薄っぺら。

その、こんなんで喜んでる場合じゃないきがすんのね。なによりきにいらないのは、大泉洋にしろ堺雅人にしろ権力におもねって、ボンヤリと他律的に行動してる点。そういう人物描写つうか処理が今風なのかもしれないが、カタギがスジ者をやりこめて大金せしめるっていう常道の筋を小馬鹿にしているような大泉の台詞が本当に嫌だ。お前みたいな国家公務員がおれは心底きらいなんだよ!ヌキ屋でヌかれないでお高く留まってるヤツに信用なんか置けるかっつうの!外車と指輪とか…ぜったいこいつ公金着服とか備品の横流しとかしてるハズ!あと…惚れた相手でもないのに靴を買ってやるとか、試し履きもさせないなんていう常盤貴子も負けじとひどい。…この映画はヤクザも裏DVD屋も教師も警察も下に見て、馬鹿にしてる。駒じゃないんだよ人間はさ。結論としては…なんの疑問も抱かずに裁判員制度に選ばれてしまうような連中ばかり出てきて不快だった。ほんとただそれだけ。

アフタースクール

YouTube - 映画 「アフタースクール」 予告 Movie trailer

(24日、フォーラム3にて)
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