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つぐない (2007)
2008 / 05 / 25 ( Sun )
これ、予想外の面白さ。カタめの文芸じゃね?って躊躇してたんだが…史実を虚構をあくまで見世物的な快楽(文芸ポルノ的だったり、あんまりな残酷描写だったり…基本的には不謹慎さね)と強引に融合させてて、えらく興奮した。監督はジョー・ライト。

ATONEMENT
おおまかに、作中の時間配分は3等分される。第二次大戦のくすぶり直前の英国片田舎を舞台にした階級差恋愛が描かれる前半と、中盤は独仏戦での主人公達の悲劇。分量的には少ないが現代パートとなり、まさに主人公の"ATONEMENT"(原作はイアン・マキューアンの『贖罪』)に捧げられる時間となる。映像的にも凝っており、退屈さと無縁の過激な映画かと。タイプの音から成る音楽やフラッシュバック編集が技巧だけで終わっておらず嫌味でない。

わっかり易くいえば、前半部は美しい英国式庭園と屋敷を舞台に、上流の出のキーラ・ナイトレイと、ひそかに彼女を慕う下流のジェームズ・マカヴォイとが青い性的情動に駆られてしまうというラブ関係に、シアーシャ・ローナンたん(この娘かわいすぎ…1998年の広末涼子と2008年の加護亜依を足して2で割ったような雰囲気…端的にいって天使です)が割って入って脆くも崩れ去るというかんじのはかないお話し。キーラにしろローナンたんにしろ、いびつさやつたなさがいいかんじで出てて、どうにもエロいです。そのー…なにげない軽々しい嘘が致死的毒になって多くの人生を揺るがしてく、そういう粋な話しでもある(でも"cunt"の訳は女陰じゃねーだろ。もっとさあ素晴らしい日本語が…)。

中・後半は戦火のフランスなどが舞台。決定的に引き裂かれたふたりと、贖いはじめた妹(こっからはロモーラ・ガライ。美少女が劣化するには早すぎる…)の、三者三様の物語。ここでの見所は、なんといっても異様に充実したダンケルクのワンカット長回し。倒れそうになる。一生続いてほしいとおもったほど。もう、これだけで観た甲斐があるのだが、野戦病院でのロモーラたんとフランス人兵との交流シーン(という名のゴア描写)ね。兵の台詞で期待跳ね上がったけど、もう画で見せられるとね…この遠慮のない満足感ったらないですよ。

終盤の、やたら現代的になる(そりゃ現代だから)告白。金髪のおかっぱは変わらないまま、ヴァネッサ・レッドグレーヴが、ありのままであることには、じつは意味がないと語るあたりは胸が詰まる。三者三様の結末。レッドグレーヴが云うように事実とちがうのかもしれないが、それでも、海辺の家でのふたりの姿に安堵する。

つぐない

YouTube - Atonement Movie Trailer

(24日、フォーラム4にて)
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