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ミスト (2007)
2008 / 05 / 26 ( Mon )
スーパーに買い物に行ったら濃霧で帰宅できなくなっちゃった連中の物語。キング原作の感動請負屋ことフランク・ダラボンによる、これまた天井しらずのエモーショナルぶりでいろんな体液を観客から奪うのだった…。

ミスト
どこまで触れてよいものかわからないが、その、とりあえず面白いことは面白い。つうのは、人間がトコトン無力な存在として描かれているからで、これが異界の扉がどーんって開こうが、原水爆が落ちようが、震度なんぼかの直下型地震が来ようが、はたまた神のみ業や、突然の妊娠だとしても、おろおろと右往左往する人間たちをぼんやりと眺めるのは、そりゃ愉しい。単に『回路』の塩野谷正幸が、KNBイフェクツがデザインしたクリーチャー(微妙に安手な動きがまた嫌すぎる件)に取って替わっただけじゃね?いやいや、そうかもしれないが…。

冒頭で挙げた、ただそれだけの話しで、閉所スリラー/終末SF的な作品の類例にもれず、予算も大したことなさそうだし、あとは倫理的な問題だけだよなーとか観てたら、んま、けっこうアウアウな残酷表現はやっぱあのマズルフラッシュのとこだよね。さすがに震えたが、ダラボンがこういう、人間性を問うちゃうような映画撮っちゃうのは、意外な喜びとともに受け止めるべきだろうし、迷いなくさらっと仕上げちゃうのもえらいなとだけ。感動乞食どもが地団駄踏んでいるさなか、おれはたいへん心地よい時間をすごせて神に感謝だった。

なんとなく『クローバーフィールド』との類似が伺えるが、本作が『クローバー~』より秀でているのは、なんといっても問題の本質が、こと結末に至って徹底的に後景へと流れ去る、そのひとでなしフィールに尽きる(反面『クローバー~』は、冒頭部と以後の落差がキモなのだが、最後まで希望をつなごうとしている…ライド感と追随を許さない旬っぷりは遥かにあっちが優勢)。

そのー…これが評価されるのならば、おなじキングの『ドリームキャッチャー』なんかは畢生の作と評されるべきだとおもうんだけど?トーマス・ジェーンも出てるしさ。かように、本作に不足しているのはぐずぐずにダレたユーモアだ。今回ダラボンの生真面目さは好感が持てるが、役立たず軍属よりも、キティな軍属のほうがおれはすきですがね…。

ミスト

YouTube - The Mist Trailer (FINAL)

(25日、ソラリス6にて)
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