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築地魚河岸三代目 (2008)
2008 / 06 / 08 ( Sun )
本作が日本のプログラムピクチャー的なものを今後担っていくのか、それはわからないが(少なくとも『釣りバカ』以外に邦画界には、アニメ映画という連綿としたものがある)、でもまあ、クレジット明けに続編制作の報を出すあたり、松竹の本気をかんじさせる(入りは厳しかったがな)。プログラムピクチャーそのものは否定するつもりはないし、商売として、そういう客層の新規開拓は必要だろう。ただ、90分台に収めてほしかった…。

築地魚河岸三代目
『ビッグコミック』の人気連載の映画化。『釣りバカ』第一作目がそうだったように(おれは劇場で観てるんでね!)、多少、背景の説明で終始してしまうのは仕方がないのかなともおもって観ていた。冒頭、築地を見下ろす高層ビルの最上階のレストラン。大沢たかおが田中麗奈と食事をしている。指輪を渡そうとするが田中は寝入ってしまう…。適度に関係を指し示す序盤。大沢は出世したものの仕事にやりがいを見出せないでいる。いくつかの偶然から魚河岸に出入りするようになり…。

『釣りバカ』はサラリーマンの悲哀から遠く離れ、笑い飛ばすのと同時に、勤め先の社長たる雇用主とも分け隔てなく懇意になってしまう軽さがウリだった。道楽に血道あけても、あくまでもよき家庭人で、しょせんはサラリーマン。だが本作はそこからさきへいかないと成立しない物語。このへんまでは、まあいい。中盤以降、退職届けを出して以後の大沢は河岸の連中から笑われながらも、なんとかそこを居場所を定めようと努力する。ここで以前から居る伊原剛志と森口瑤子が物語に介入し始めておかしくなる。おれは、コミカルな、愉快なきもちにさせてくれる、一時間ちょっとの娯楽を観にきたんだよ!なんだこのドロドロは!

んまあ、たいしてドロドロでもないけど、第一作目の宿命、シリーズの準備づくりなら仕方ないのか、こんな色恋沙汰で時間費やすのはどうなんだろう?伊原剛志と森口瑤子との間に動機がみえない。心の情交がみえてこない。伊原も森口も良いからこそ、なんだか腑に落ちない。スカッとしない。大沢が本当に中身のない人間として描かれており、展開からも中座する格好になるので、こちらとしては田中麗奈と伊原と森口を追うよりほかないのよね…。

その、余裕がないのはどこもおなじなんだけど、第一作目で全部出そうというのは無茶なかなと。もう、魅力的であるはずの河岸のひとたちが通り一遍で片付けられている。シリーズの厚みは徐々にしか出ないだろ。たしかに大沢は、西田敏行みたいな役者じゃないんで、まわりを固めるのがさきなんだろうけど。あ、田中麗奈ちゃまは相変わらず最高でした。江戸っ子で勝気な一人娘役…とはいえ年齢設定は大人なので、それなりお料理シーンなんかもあったりなんかして☆ほんと、労働にいそしむ姿がみられてもう…。ああ、森口瑤子もグーでした。あんな居酒屋のランチだったら毎日通うし、ビールも呑むっつの。

築地魚河岸三代目

YouTube - 築地魚河岸三代目

(ムービーオン シアター4にて)
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