FC2ブログ
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド (2007)
2008 / 06 / 12 ( Thu )
観ながら、アホだなあ、と。感激した。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
云いたいことが山のようにあるんだが、だが書いても無駄なようなきもしてくる。…本作に関しYoutubeでいくつかのシーンが揚がってるんだが、圧倒的にクライマックスのミルクシェイク・シーンが多いのな。マッシュアップや自演系動画もやたら多く、なんだか、異様なものをかんじる。きもちはわかるんだけど。











出来不出来はどうあれ。

これらをみてもわかるとおり、本作はどうかんがえてもコメディ映画。それも、なんつうか狂気を帯びた、55号やツービート、志村といかりや等々の加虐/被虐系のスラッシーで後ろぐらい笑い。先に挙げた連中の、ピークタイムばりの濃度が充満する(表現が逝きすぎてともすれば残酷な)158分。しかし長い。だいたい長い。この長さが必要だったとも正直おもわないが、この長さのせいか最後のミルクシェイクで、「笑ってもいいよ」とポール・トーマス・アンダーソンから許可を得られたような、そんなほっこりとしたやさしい時間が流れる。

ぶっちゃけ序盤とか、観ながらけっこう、退屈じゃね?なんておもってたのよ。P・T・アンダーソンの映画は好きで、長かろうと短かろうと待望してたんだが、でもなんだか通り一遍のふっつーの架空評伝ものになってんじゃん?画的に達者っつうか、でもマイルドな普通さあるよねー、とかおもってた。確かに見せるし、見せ切るし、でもそれって作風がかわったようにもみられた。まあ、油田がらみの描写の美的センスは相変わらずだともおもったけど(撮影は例によってロバート・エルスウィット)。

だがダニエル・デイ=ルイスのひとりよがりの演技がいい加減うざったくなりつつある頃、一人の若き牧師が登場し空気が一変する。これまで適度な距離感でしか人物に寄ることのなかったP・T・アンダーソンが、この単純に一生懸命な奇人を追うだけにとどまらず、漫才的なエッセンスも作中に収めようとしてるんだ…という野心にきづいたので。こう、人物を描こうとか、そういうテーマなのかしらんが、そんなようなきがした。…ぜったい関わりあいたくないイヤなバイブス漂わせ、ポール・ダノが登場。一瞬もきの抜けぬダニエル・デイ=ルイスのこってり芝居に、ぴったりの相方。

結果、本作は前代未聞のオカルティック・子育て・油田・コメディと化すのだが、観ながら、なんでこんな事態になるのだろう…とか、なんでこんな無茶な真似をするんだろう…とか、いろいろかんがえた。主人公が心情吐露するシーン、ここまで人間ぎらいをハッキリと標榜する映画ははじめてだったので、個人的にやたら興奮してしまった。同時に、本当にこのひとはダメだな…とうろたえた。だって、うつしみを見せられたようで…。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

Video There will be blood trailer 2 - There, will, be, blood, 2 - Dailymotion

(10日、フォーラム4にて)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<ネズミは米が好き。リンちゃんは寿司が好き。 | ホーム | テルマ&ルイーズ (1991)>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/1429-f0b929d1
| ホーム |