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JUNO/ジュノ (2007)
2008 / 06 / 18 ( Wed )
JUNOっていったらばやっぱ一般的にはアナログシンセの銘機かそれを冠したゴアトラ・バンドを連想するが、本作でのそれは、ワンショットワンキルな具合で妊娠しちゃった女子高生の名をさす。まわりから不用意に、"性的に活発"と云われるのが嫌なJK。93年のオルタナ/グランジより、77年のパンクが好きなJK。

JUNO/ジュノ

監督は『サンキュー・スモーキング』のジェイソン・ライトマン。
とりあえず望まれぬ妊娠。そして出産。なんにせよ、そっからはじまる青春ドラマ。これが日本だと滅茶苦茶ウェットな、なんつうか堕ろせ!さもなくば退学しろ!みたいな話しなんだろうが、そうならない。いちいち固有名詞でひっかかり生じさすあたりアレだが(ロック関係やアルジェントだのブレア・ウィッチだの)、だが、そのー…あたらしい。大きらいな表現だが、新時代ガーリー・ムーヴィーの幕開けかなって。怠惰なムードだけで退屈なだけの映画ではおわらない。主役ジュノを演じるエレン・ペイジはじめ登場人物もみな魅力的。

ロックの好みはどうあれ(風化を恐れたのか)、でもソニック・ユースをファニーな単なるノイズと云いきる16歳女子の感性、ようやっと次代の扉がガラガラと開いたんだなーみたいな、ここちよさというか、すがすがしさをかんじた。べつに悪いバンドでもないという視線含めて、風通しよく、そろそろ次いこうよ、みたいなね。これって灰野敬二を愛らしく茶化す人形劇をやるのとおんなじじゃね?ちがうか。

人物設定と描写が巧みで、典型的ジョックスはじつは多少風変わりな女子が好きだったり、溌剌としたチアリーダーのブロンド女子(オリヴィア・サールビー)はなんだか風采の上がらない中年教師にぞっこんだったり(ウディ・アレンいっすよねーwwwみたいな同調の仕方する女子に興奮)、ジュノの子どもの里親になるヤッピー・カップルの旦那(ジェイソン・ベイトマン)の設定も揮ってる。グランジ・ムーヴメント吹き荒れた若い頃、メルヴィンズの前座や日本ツアーを果たした過去にすがって、いまだ大人になりきれてない。そして自分よりはるかに歳若いジュノに次第にはまってく…。その、93年より77年だろJKつう、ヘンにオーセンティックな趣味や仕草の小悪魔ちっくなところに惹かれ、転ぶ点含めて、なんだかすげーわかる…きがする。ジュノはけして美人じゃないが、もはやそういう問題ではないんだよ!

だいたい、ジェニファー・ガーナーと比較するほうがおかしいっつうの。このヨメがある種病的なかんじで、ジュノといいコントラスト。たしかに美人さんだが、スイーツ臭ヴィーガン臭がただようアッパークラスのキャリアウーマンなんつう女と結婚なんかしたくありません(ま、相手にもされないだろうがな…)。この女、旦那に向かってイイ歳こいてロックスターとか夢見てんじゃねーよwwって罵倒するわりに、アリス・イン・チェインズのラージTee(襟よれよれ)着て子供部屋の内装に悩んだりと…なんだか、本当にいやーなきぶん。

その、いいもわるいも、きもちを全部言葉に出しているジュノは本当キラキラしてるなあって。カップルの家から飛び出して街道沿いにTOYOTA停めて嗚咽したり、それでもなお前進しようとするさまにココロ撃たれた。

JUNO/ジュノ

Video Juno (2008) - Official Movie Trailer - Dailymotion

(15日、フォーラム3にて)
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