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ミラクル7号 (2008)
2008 / 06 / 29 ( Sun )
状況だ心境だなんだかんだの要素が複合されて、結果ことし最も大泣きした映画になっちゃった。チャウ・シンチーの映画だが、彼の映画である前に、真っ当なキッズムーヴィーであり、父子物だった。そのへんも影響したのか、たぶんこれまでで一番すきな作品かもしれない。

ミラクル7号
廃屋暮らしで肉体労働に明け暮れる父(チャウ・シンチー)と、その息子(シュー・チャオ)。父は息子にチャンスを与えるため、高い学費を払ってでも良い学校に通わせようと昼夜問わず働く。当然暮らし向きは貧しいわけだが、息子はそんな生活がいやだと駄々をこねる。周りの子供が持っているのとおなじおもちゃを欲しがるが、父親はそんなもの買う余裕ないわけで、替わりに廃品置き場から拾ってきた緑色のヘンテコな物体を息子に与えるのだったが…みたいな筋。まあ、そのヘンテコな物体がミラクル7号(ナナチャン)なわけだ。

感情に訴える話しは捉えられ方がひとそれぞれだろうし、そんときの観るひと本人の状態にも左右されるだろうが、まあたしかに、あざといといえばあざとい。貧乏描写もけっこう無茶で、その息子の通う学校に例によって金持ちのイジワル同級生がいたり、嫌味な先公(リー・ションチン)がいたり、優しくてとっても美人な先生(キティ・チャン!チャイナ服!)がいたりと、いかにも典型的。そこにナナチャンがひと騒動起こす格好で加わるのだが、まあ、ほとんど全然なにもしないのね。そこがエライとおもった(途中まで『多拉A夢』っぽい描写があるのだが、夢オチ)。あと、チャウ・シンチーとキティ・チャンが安易にくっつかないあたりとかも…。

ナナチャンは作中二度奇蹟を起こすが、ほんとうにそれだけでなにもしない(銃火器のような排便行為をミラクルというなら三回だが)。基本、室内犬みたいな愛くるしい表情でおれを含む皆をなごませる。このねー、ナナチャンのね、デザイン。ポニョっぽいつーか、頭部と胴体の整合がとられていない、なんだかやたら適当なデザインで、こんなんで大丈夫なのかよ?とおもったら全然大丈夫だった。表情がキュート。たかが演算の産物のくせに…ネタバレだが、ミラクル行為して元気がなくなったシーン、おれもかなり元気がなくなった。

おれが感極まったのは、不正でテストの成績100点にした息子のことを馬鹿にしてすまなかったと、シンチーにビル建設現場の監督(ラム・ジーチョン)が謝るシーン。なんか、抑制効いててイヤになっちゃったというか、なんでこんなチャンと演出すんだよ…とおもわず泣いていた。直後、すべてうまく回り出しそうにおもえた直後襲う悲劇―。父子物であれば当然の、予期すべきベタな展開だが、やはりグッときてしまう。極力前に出ず、終始たんなる子供おもいの親父に徹したシンチーに感心した。あと中国の建設現場の実情(安全対策のずさんさ)をものすごく的確に描写しているので、そのあたりにも要注目。

ミラクル7号

the trailer for Stephen Chow's CJ7 in HD - Dailymotion

(ソラリス5、日本語吹替版にて。山寺宏一もよかったが、矢島晶子がこれまたすばらしかった!)
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