靖国 YASUKUNI (2007)
2008 / 07 / 10 ( Thu ) 観ながら、困った…とおもった。なにが困ったかというと、観ていて、なんにもおもわなかったから。感想がほとんどなくて。本作での諸々の描写が、ある一定の傾向の方々の逆鱗に触れたのはわかった。なるほどなと。でもそれだけなんだよね…。おそろしいほど全くなにもかんじなかった。歳なのかな。
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「映画秘宝」や「映画芸術」に掲載されてた李纓監督の発言読む限り、真っ当なバランス感覚の持ち主だろうとおもったし(同時に、さほどスキャンダラスでもなく、キャンキャン鳴くほどの内容でもないのはわかってしまっていた)、実際観ても味付け程度の"演出"がなされていたなーくらいで。もはやドキュメンタリーが、イコール作為的でない、などという子供じみたこと云うひとはいないとおもうけれど、でも申し訳ないが肯定も否定もできない。つまらないという言葉が適切ではないのだけれど、なんと云ったらいいのかな…。
作中、(こういうドキュメンタリーにありがちなのだが)過去の報道フッテージを巧みに編集して、ある種の感興を呼び起こそうと仕向けるのだが(これは完全に演出で、同時に単なる技術でもある)、そこに映った日本軍の残酷映像なんだけど、これがねー…散々見てるわけよ生まれてこの方そういうの。でね、おもってしまって愕然としたのは、なんにもかんじないの。なぜってそれ以上のフィクションを見ているから。レイアウトにしろポージングにしろオリジナルそのものなのに、既視感。むしろフォトショ弄ってつくったコラ画像みたいに見えちゃってね…。刀匠のおじいさんが皇軍のキルゼムオールっぷりを朗々と謡うんだが、それもこれも、なにもかも、最後の見事な空撮コミコミひっくるめて、なぜだか、とにかく空しいきもちになってしまった。 ![]() (フォーラム3にて) |
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