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台風クラブ (1985)
2008 / 07 / 29 ( Tue )
台風クラブ
湿気を含んだ生ぬるい空気、ブヨブヨと淀んだ空。それも夕方になってしまって、刺激されて、パツンパツンになって、おもわずぶちまけてしまいたい諸々が圧搾されて封入されている。全編にみなぎる緊張。台風通り過ぎてもなお、何かをずっと待ちわびている。夏厨―。いろんなホルモンが可笑しげな具合に発現してしまう。化学式で再現できない理屈でない高揚。要はさ、これってただの中学生日記じゃん。退屈に押し潰されて仕方なくている郊外の中学生心理を活写している、ようなきがする。きがするというのはもちろん、追うキャメラのさきにいる工藤夕貴がオンナノコだから。あくまで想像で、なんだけど…。

台風クラブ

中学生の生態つうか、男女の性差はついたものの、理性と本能がごっちゃになってるきもちのわるい状態?こういうの"ししゅんき"っていうんでしょうかね?そんなもんを、刺激が過ぎるタッチで描いている。前半部は中学生の日常生活が、若い数学教師(三浦友和)の私生活のグズグズと交互に映し出される。だが、台風の接近・通過とともに数学教師やガンマニアの大学生(尾美としのり)ら大人の影は薄れ、校舎内でトランス・パーティに興じたり、電車運休で帰宅できなくなって雨ざらしになったりと、ほとんどアニマルな中学生ちゃんたちの非日常・饗宴となる。

台風クラブ
台風クラブ

監督は相米慎二。いわずもがな、日本のオンナノコ映画を語る上でも、もっとも重要な作家のひとりだろう。本作のクレジットを見ると助監に冨樫森の名がある。こうやって連綿と遺伝子が伝わってゆく。ほかに注目すべきは渕崎ゆり子の存在だろう。後年の彼女の当たり役である姫宮アンシーや李紅蘭を彷彿とさせるメガネちゃんだったりします。多少の腐属性がなかなかのスパイス。ええと、当然レンタルビデオが初見ですよ?でも個人的には、本作があらゆる意味で始まりなのだった―。

台風クラブ

(DVD鑑賞)
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