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blue (2001)
2008 / 08 / 05 ( Tue )
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小西真奈美みたいな女は、絶対やめたほうがいい。絶対おれにいじわるするし、おれは一言だって云い返せない。きっと無理だ。だからいっそ、最初から係わりあいにならないほうがよい。あの微笑みは、きっと菩薩のそれ。

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自分の母親のことを「ウチの母は…」と云う女。アズテックカメラのCDを貸してくれ、セザンヌの画集を持っている女。常に微笑んでいる女、大人びていて、まあ…おそらく敵わない。桐島(市川実日子)を通して見つめる遠藤(小西真奈美)。「あたしなんにも云ってない。なんかよくわかんないんだよね」。鈴木一博のキャメラ、大友良英のギター、入舟町行きの路線バス。初夏、雨上がりのアスファルト…。本作の監督は安藤尋。脚本は『人セク』の本調有香。

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なんかしらんが、オンナノコがオンナノコに焦がれてしまう…そんな事態に。いわゆるガールズトークって云うんですか。いや、それってマンマだろ…。でも、そういうことでしょ。意地のはりあいやら、友達のとりあいやら、NTR関係での嫉妬やらで世界じゅうが一杯になる。「カヤ子はきたないよ!」。

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それでも、遠藤は桐島を優しくつつみこむ。行き場のないわたしをわかってくれている。他愛のない言葉で、きまずさを埋めてくれる。「…すきじゃない」「へー。じゃあどうして?」「あたし。だってあたし、遠藤がすきなんだよ」「…だったらうれしいな」。その場でくずれおちる桐島。

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しめっぽくて女々しくて(そりゃ当たり前だ)幼くて、往々にしてダメオトコのように描かれる、そんな桐島を、慈愛でつつんでくれる遠藤。「あたしってなんにもないからさ。なんにもないまま出ていくのは、ちょっとこわいんだよね」。あこがれやら、自分に足りていないものやら、突きつけられる。「こんなでもあたしになりたいとおもう?」。

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購買で買ってきたあんバターの菓子パンがきれいに分けられない。あんバター・プロブレム。だが、けっして遠藤だって完璧じゃない。つき合うオトコの趣味で聴く音楽が変わるという典型。さして知りもしない70年代ロックとか、臆面もなく語りだしたりする(ストーンズがどうとかツェッペリンがどうとかさ)手合いとまったく同じ。急速に親近感。同時に、惚れた女の俗っぽい側面に、うまく云えないのだが歯がゆいきもちになるのはなんでなんだろう?

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(DVD鑑賞)
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