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ハプニング (2008)
2008 / 07 / 31 ( Thu )
たしかに、そりゃハプニングだよなあ…いろんな意味で突っ込みどころ満載で、シャマランのやぶれかぶれ感?と社会への不信感の募りっぷりが見事に結実してるのと同時に、夫婦愛への言及のさまが尋常でなく、なんだか嫌えない一作になってしまってる。一応、ネタバレにすらなってないとおもうけど、ミもフタもないこと書いてます…。

ハプニング
なんかしらんが、合衆国北西部でガンガンひとが死ぬ。死ぬっつーか、マンハッタンの公園でみんなしてスーサイド。動作止まって挙動不審になって、手近な得物(ハンドガンやロープやガラス片や草刈り機)で自死してしまう。なんなのこれってテロなの?状況は次第に拡大していく。舞台は変わっておなじみフィラデルフィア。ハイスクールの科学教師(マーク・ウォールバーグ)は、この感染?をおそれて妻(ズーイー・デシャネル)と友人の数学教師(ジョン・レグイザモ!眼の奥がやはり小悪党)、その彼の娘とともに住まいを後にし郊外へ脱出する。しかし彼らの元に次第に忍び寄る正体不明の死…。

とにかく、ひとが死にまくる。ある意味ノールールの"リアル鬼ごっこ"状態で(ただし、鬼もルールも不明瞭なのがミソ)、ウォールバーグらはわけもわからず駆けずり回る。どうもその死は、都市部から地方へ伝播している様子(だが、最後まで落ちてない。気象の問題なのか…?)。わーわー云ってる間にいろんなケースを披露しながら周囲は死んでゆく。なんだか、怖いというよりも、滑稽さ(だがこの要素はシャマランでは重要)が表に出てくるヘンテコ具合。ネタバレもアレなんだけど、この死のさま、この描写のかんじは黒沢清ほか日本産ホラーの影響が濃いようなきがする。だがせっかくマンハッタンで大量死を描けるのだから、もっと揮った表現にならなかったのかなーと。セカンドライフでラグってるみたいな表現で済ませたりとか…。まあ、建設現場での墜落はなかなか見事だったけど。でもなんか、もったいないようなきがする。

だが本作で重要なのは、ウォールバーグとデシャネルの、ほつれかかった夫婦関係の回復のさまだったりする。なんつうか、ヨメはダンナに残業したと嘘ついて、同僚と一緒にデザートを食べただけなのだがやましいきもちになってしまって、それを覚られまいとしている。もちろんダンナも違和感かんじており…。北米壊滅と夫婦不和を同時に描く。前作でピークに達した、「登場人物が役割を担う」キャラ造形も健在で、一見突飛なふるまいが、だが後々かんがえると当人にしか担えない重要な役回りだったり…と唸らせられる(かといって、本筋のデタラメさは回避できないわけだが)。

シャマラン史上最大の無遠慮なボディカウントと、『アイズ・ワイド・シャット』や『ホーホケキョ となりの山田くん』級の、"やっぱりおらのヨメが一番だ"的仲直りラブストーリーが同居した怪作だとおもいました。深読みや誤読すら許さない(というかデタラメすぎて設定が透けてこない)この揺るぎのなさはなんなんだ?なので結論的には…おれは嫌いじゃない!むしろ好きだ!

ハプニング
Dailymotion - The Happening Movie Trailer

(29日、ムービーオン シアター8にて)
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