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告発のとき (2007)
2008 / 08 / 13 ( Wed )
邦題から連想するに、退屈な法廷物かとおもってたわけで、となればふつう素通りなんだけど、予告観たらトミー・リー・ジョーンズやシャーリーズ・セロンが出てんじゃん!例によってトミー・リーは軍人の親父。セロンはシングルマザー。そんなんばっかだな。監督・脚本はポール・ハギス。『クラッシュ』はクロネンのしか観たことがないおれではありますが…。

告発のとき
イラクに派兵されてるトミー・リーの息子が一時帰還してるのだが部隊に戻って来ない。親父んトコに電話が入る。お宅の息子さん未だ帰ってこないんだけど?…心配になっちゃったトミー・リーは現地にピックアップトラック飛ばして急行。元軍人で元軍警察なので身勝手に調査してたらば息子が黒焦げの焼死体で出てきちゃったよ…。いま流行りの、実話を基にした物語り。語り口は乱暴。携帯動画のサルベージとか…。

きっとさ、予告の具合だと、イラク派兵の裏側で国家規模の隠ぺい工作が行われていて、その工作の課程でなんらかスケールのでかい不都合な真実掴んじまったトミー・リーの息子が、不慮の事故に見せかけて当局からぶっ殺されちゃったのでは…?それをトミー・リー&セロンのふたりが追い探る社会派ミステリーじゃね?とかおもった。おもうだろ普通。真実が明るみになってゆく過程で、アメリカの暗部がえぐり出されるような…そんな映画は山ほど観てきたし、おれきらいじゃないから。

かとおもったらば、ちがった。至る過程はおなじなのだが、結末というか観おえたあとの虚脱っぷりはない。そういう、巨悪を撃つとかいった過去作と、おそろしいほどにちがう(広義では反戦を意図するが)。そのー…ネタバレになっちゃうのだが、経済格差やらの産んだねじれた結果なのね(そのへんは現代アメリカの事情)。もちろんそれは煎じ詰めれば国家の罪になろう。ブッシュがよくないんだ!とか。でも、そーゆー論調も平板だよね。余談だが、本作で描かれるのはブッシュ再選のタイミング(2004年暮)である。

嫌になってくるのは、たとえば陰謀論でもいいですよ。●●は実は■■だった!みたいなね。そういう事実の影で声も上げずに圧殺されたひとを、ミステリータッチで真相追求ならまだいい。本作ではそれが、同士討とか同族嫌悪とか、教室内でのいじめとか宅地で新築中の家に近隣がいやがらせで放火とか、そういった胡乱な、袋小路的おわった感、形容しがたい衝動めいたもの、制御のしきれなくなった所作としてしか描かれていないからつくづく嫌になる。馬鹿正直に云えば、敵の正体が明らかに(なるけど)ならない無念さだけが残る。強大な敵、たとえばアルカイダとかじゃねーんだよ戦ってる相手は!みたいな。これってさ、子ども同士が大人のつくったフィールドで無邪気に殺戮しあうっつう意味で、『スカイ・クロラ』の世界観なんかに通じるやりきれなさをかんじた。でもこっちには、一縷の希望も見出せません…。

告発のとき
Dailymotion - In the Valley of Elah - Trailer

(9日、フォーラム2にて)
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