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エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2007) ※リバイバル上映
2008 / 08 / 25 ( Mon )
観てる間じゅう、ああ、なんだかとんでもない人生に付き合わされてしまってるんだな…という、不思議な徒労感を背負わされているような具合だった。二つの戦争挟んだ、歌と愛と人生と…。なんつうか、おれのいまの生活からほど遠いのでアレだけど、ピアフさんという歌手がどういうひとなのか、多少なりとも、知らなくてもいいとこまで色々教えてもらったようなきがする。まあアーティストって、厄介なほうが面白いよね…。疲れたけど見応えはあった。知り合いにこういうひととか、おれはご免こうむりたいけど。

エディット・ピアフ~愛の讃歌~
エディット・ピアフさんつっても、越路吹雪とか美輪明宏のカバーとかすらあやしいヤング世代なので、聴いたことあるかな?程度なんだけど、んまー不出世のシャンソン歌手ということくらいは雑学として知ってます。ただしそれだけ。大道芸人の両親から半ば捨てられる格好で、祖母の営む娼館(すげー実家だよな)で幼少期過ごし、途中失明の危機なんかも有り、帰還兵の父から連れ出されて一緒にサーカス団暮らしして、退団して広場でお歌を歌うというストリートパフォーマンスで日銭稼いで、メシ喰ってる最中お袋から無心されてイラっときて罵倒して、ワイン片手に酔っ払う日々。ここまでで、まだたったの20歳。あと死ぬまでの由無しごと、猫背で手足がひょろ長いピアフさんの、「ありえないっつーの!」的な特殊人生が延々と綴られる。アル中でモルヒネ中毒で、自信家で毒舌家。そんなひと。傍目では壮絶に厄介です。

現在と過去が、交互に、膝詰めしながら交互進行し展開する。その距離の保ちかた詰めかたと編集の妙味にとりあえず酔う。見事。キャメラは永田鉄男。シーンや時代ごとにルックが相当ちがうし、切り替えも激しいのだが、無理のない統一感があって素晴らしい。おもった程そんなに恋多き女性というかんじではなかった…本質的には恋愛に関してはまじめと云うか。それでも、若くして相当の数の男性との交友関係が描かれる。さすがに掘り下げられないのか、ざっくりとした処理だが…。なかでもボクサーだったマルセル(ジャン=ピエール・マルタンス)との関係は、なんつうか切ない。分けても本妻になれなくてもいいの!と健気に云いきって、でもコッチに来てよ!とねだって来るものの…のところの邸宅内ワンカットは胸締めつけられる。しかし、冒頭で寝取られを演じていたパスカル・グレゴリーとの関係(マネージャーのようだが)が、以後サッパリ触れられないのはどうなんだろう…。

最終的に長年の不摂生がたたって、心身ともにボロボロになって、それでもなおステージに立とうという壮絶なピアフさんの、その歌唱で締められるのだが、役者さんのさ、マリオン・コティヤールって女優さんですか。なんつうかイロイロ大変だなあとおもった。結構苦手な女優さんのタイプなんだけど、映画館のなかって逃げられないじゃん。真っ暗くて怖いしさ。猫背で丸いサングラスかけて、甲高い声でキャッキャいってるその姿は、伝説的な歌姫というより、なんだかアラーキーみたいでこれまたシンミリとした。

エディット・ピアフ~愛の讃歌~

(22日、フォーラム5にて)
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