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櫻の園 -さくらのその- (2008)
2008 / 11 / 20 ( Thu )
徒労に終わる覚悟だったので、そんなに落胆しなかった。事前の予想通りというか、またそれがかなしいというか…。1990年に撮られた同名映画の、それも中原俊自身によるリメイク。平成以降の青春映画の、まちがいなく名作のひとつである90年版とは別種のアプローチで挑んでいるが…。まあ、ファンだったひとは観ないほうがいい。おれも失望に近いものをかんじたが、だが、それでも意地を見せた中原に、一応の敬意は払いたい。

櫻の園 -さくらのその-
90年版同様、女子高でチェーホフの『桜の園』を上演するまでのてんやわんやが描かれる。そのへんの、最低限度のあたりは踏襲…してるのだなと。ぶっちゃけ、オスカープロモーションのプロモーション映画じゃねえかよ…と。産廃置き場観にきてんじゃねーんだと、客おれひとりの劇場で叫びだしたくなるが、まあ、そうでもしないと成立しない。そうでもしないと、自前のタレントを大量に、それもかわいらしく登場させることが出来ない。しかしま、3コードパンク的初期衝動で『桜の園』やろうよ!っていうJKっていんのかね。

セットを多用しタイムサスペンス風群像劇に仕上げた90年版とはちがい、08年版はバイオリニストを嘱望された主人公のJK(福田沙紀)が、なんらの逡巡もなくあっさりとバイオリンを手放し、桜の花びら舞う櫻華学園に唐突に転入するところからはじまる。寒河江高校?でのロケなんだろうが、校舎デザインやピクトサイン類が現代的すぎて見るに耐えない。そう、18年前よりも確実に日本の風景は画にならないものになってしまっている。いまここでそれを問うのは野暮だが…。

加えて、この映画に限ったことではないのだが、観ながら痛切にかんじるのは女子高校生という存在が今日に至って、以前・昔よりもやたらと精神的に幼い…というより幼稚な生き物におもえてならないということ。JK描写の後退が本作でも顕著。タバコも吸わず飲酒もしない…それで、どうやっていまの高校生を描けるの?んまあ、差しさわりのないプロモーション映画なら仕方がないのかもしれない。同時に、大人があまりにも聞き分けがいいのにもシャクに障る。富司純子が長らく禁じていた『桜の園』上演、いともたやすく許可するあたり、じっさいどうなの?って。関えり香って脚本家はバカなの?なんでじんのひろあきじゃないの?

本来、90年版OGが演じることで深みを増すはずの役柄が、すべてオスカーのロートルによる特別出演枠になっている。そんなお定まりの力関係で出来上がったキャストによる画面には違和感しかかんじられない。とはいえ、中原も黙ってはいない。画面上に2,3人しか映っていないだらしのない画だった中盤まではツラいが、後半の特訓シーンはなかなか(みんなで腹式呼吸をするとことか)。また、90年版そっくりの練習場になってゆくあたり、姉(京野ことみ)の差し入れや、「よろしくアーニャ~」のシーンの再現、またある意味クライマックスと云い切れる、ドゥニャーシャとラネフスカヤの2ショットも、残念ながら三角関係的フィールまでは醸しえなかったが、だがけっしてわるくない。開幕を知らせるブザーは鳴らない。だが擬似の花びらが舞い降るさなか、一瞬だが福田沙紀は、美しく咲きほこる満開の桜を見たはずなのだ。

櫻の園 -さくらのその-

(ソラリス6にて)
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