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誰も守ってくれない (2008)
2009 / 01 / 29 ( Thu )
なんだこのタイトル…っておもうよね。でもま題材は基本、大好物なので、どっかの知りもしない映画祭で本作の脚本が評価されても(でも脚本だけ評価ってのも可笑しい)、その脚本家や製作母体がストリクトリーにテレビ屋だったりしても、もっと云えばキャストもなにもかも根本はテレビの国のひとらだとしても、観にいくだろうな…とおもって予告は眺めてた。そういうあたりは見事にすくい取ってくれていた。要するに、予測の範囲内で可もなく不可もなく。でも、それなりの努力?マチ場のテレビ屋がホンペンにあこがれるきもちが、なんらか出ていたようなきがする。すくなくとも、退屈はしない。連中、退屈がこわいから。

誰も守ってくれない
凶悪犯罪を犯した加害者家族の15歳のオンナノコ(志田未来。半端なく卓球が上手そう)と、すねに傷持つ家庭崩壊寸前の刑事(佐藤浩市)の逃避行もの。これって、もうある種の、ロマンつか憧れのみで成立してるよね。これ、ただの妄想でしょ?っていう。これが佐藤浩市でなくておれだったらただの犯罪でしょ?だいたい木村佳乃なんて、おれの部屋に来てくれるはずがない!そんなロマンチックさと共に…テレビでは出来ない同属嫌悪さながらのネタ(執拗なカチコミかけるマスコミのメディアレイプ)が前半部のキモだったりする。まあ、画的には正解なのかもしれないが(ちなみに後半は激オールドスクールでじっくりコトコト偏見で煮詰めた類型的ネット実況がネタに。劣化したニコ動ネタも封入)。

類型的といえば、もうほんと、判で捺したかのように登場人物皆がドラマチックな、情動に則した人物造形と言動。自然な、どこにでもいそうな、何気ない…なんていう退屈な人間は出てこない。類型のオンパレード。冷静にかんがえたら、なくはなさそう…という留保を仄残しながらも、でも異常な展開を見事にテレビサイズの演技で皆演じ、スタッフも切り取る。これはこれで、プロだよな…とおもった。純粋にホンペンの連中には撮れない、どっか媚びた画ヅラではある(だがその境界もとっくに溶解してるけどね)。

とはいえ、君塚良一にはテレビドラマやホンペンの監督にない繊細さと商売っけがあったきがする。冒頭のカットバックから…常軌を逸したカーチェイスを、露悪的な報道姿勢を、人道を優先しない警察機構の腐敗を、被害者家族の心の痛みを、15歳の恋愛を、ネットの負性を…面白おかしく、描いていたから。これは真実重要なことだ。個人的には、ペンション以降の展開がたまらなかった。佐藤浩市と柳葉敏郎が絡むのだが…両者ともある意味珍獣。もう、ある意味マンの『ヒート』でしょ!?みたいな我の張りあいと噛まなさにいたく興奮した。ギバちゃんは、なんだか物分りがいいんだか悪いんだかわからない人物を、いつもどおり変わらぬ味わいで熱演。あと石田ゆり子ね!んもークソ癒された。そらもーギバちゃんとふたりで大泣きしたあとにめちゃくちゃ盛りあがっちゃったんだろうなあ。…ガラス窓めがけておれも投石したくなった。

誰も守ってくれない

(28日、ムービーオン シアター4にて)
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