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ラースと、その彼女 (2007)
2009 / 02 / 09 ( Mon )
そこそこの入りの場内にクスクスと噛みしめるような笑い声が聞こえる。そんななかおれは涙目だった。だがいつしか、そんなクスクス声も聞こえなくなっていった。笑える要素など、ただのフック。そんなもの消えてゆく。浅見だったが予告にあったような、高所から弱者を眺めいじるだけの映画ではない。むしろそれを遥かに超えた深い感動と洞察があった。てゆうかこんな映画ばかり観てると心臓にわるい。

ラースと、その彼女

個人的に、ボウリングのシーンがある映画はハズレないようなきがする…。
典型的なアメリカのクソ田舎。ひとのいい青年だがどことなく危険な香りも漂ってるラース(ライアン・ゴズリング)は実家暮らし。ガレージ暮らし。本宅には兄貴(ポール・シュナイダー)とそのヨメさん(エミリー・モーティマー)が住んでいる。兄貴夫婦は、ひとと関わろうとしないラースがちょう心配。朝飯に呼んだりして様子を探る。また勤め先の何ちゃらインダストリーでも、新入社員のマーゴ(ケリ・ガーナー)含め、ラースのことがやはり心配なのやら。そんなおり、ラースは兄貴夫婦に彼女を紹介するのだった。リアルドールのビアンカを…!

とまあ、以後は予告にもあった内容が繰りひろげられる。どうしようもない、ある意味境界線にいるようなラース。ただの信仰心の深い物静かな好青年だったのに、ネット通販で仕入れたダッチワイフ(本作のそれは、Abyss Creation社製)をモノホンのオナゴだと本気でおもってしまう程度には魂方面は朽ちていた。それまでは顕在化してなかった…本性…?そういったものがまろび出る。なんらかの理由なんかも、非常に上手に、暗示程度にはまろび出る。面白おかしいものを観にきた客はクスクスと笑えるであろう、この序盤、おれにはまったく笑えず、見てはいけないものを見てしまったかのような戦慄が走るのと同時に、どうしようもなくせつなくなってしまう。こういうのがスピリチュアル・ホラーっていうの?



途中、難度の高いことを4つ5つ同時並行で語ろうとしている。で結果、破綻なく皆、品よくこなせてしまっている。特筆すべきは、登場人物が皆、いいひとばかり。それでもちゃんと、成立してる!とくに登場する女性陣が皆、最高にいい。やさしい兄嫁も最高だが、個人的にはマーゴの純なかんじに完全にノックアウトされた(『BULLY ブリー』の更生中のゴスいオンナノコが…!)。あと多少とうが立っているが女医さん(パトリシア・クラークソン)もよかった。そうこうしているうちに、なんらかラースのマインドコントロールが解ける。ビアンカとの別れのとき。街中が魔法にかかってしまっていたことにきがつく。彼女との別れ。去りぎわ、べつの魔法にかかる。おれのマインドコントロールは解けているのか?じゃあ魔法は?…そんなことをぼんやりとかんがえた。

ラースと、その彼女

(7日、フォーラム2にて)
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