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クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国 (2009)
2009 / 04 / 21 ( Tue )
これでようやっと、原恵一のくびきから、長く暗いトンネルから抜け出たのだ、という想いを強くする。前作で本郷みつるが久方ぶりの登板を果たしたのが功を奏し、シリーズにいい風吹いたのかも。演出は、しぎのあきら(鴫野彰)。クレしんはジャンルにおもねる必要も、引率の大人におもねる必要もなく、もちろん泣かせなきゃならない必要もない。とにかくギャグを連発し、動きまわることからはじめればいい。結果、小気味いい娯楽作品に仕上がった。とにかく痛快。

クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国
詳しい説明は省く。エコだのなんだのを徹底的に揶揄した悪の組織の設定にしろなんにしろ、本作は原恵一『~嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』のギャグ度数を大幅にアップした変奏というかアップセットで鬼展開で、とにかくユーモラスなリプライズだったりする。世間を騒がす輩が登場し、そいつらは有体に云えば"イエスタディ・ワンスモア"同様、この現代社会や人間の営為を憂いでいる。そして世の中をいったんリセットしようとする。虚を衝く格好のしんのすけら野原家やカスカベ防衛隊の面々…。加えて、これまでは触れてもなぞる程度に終わっていた親子(母子)の愛情物語が横たわる。ついで云うと、家族愛と夫婦愛のゴッタ煮がオチに待ち構える。

なんつうのかあ…本作ほど肉弾アクションといえる映画が他に今年あったかどうか。現状定かでないが、とにかくそういうジャンルで割り切れば、またスラップスティックとかコメディというジャンルであっても本年度屈指の出来。ギャグとアクション。矢継ぎ早にまた間断なく繰り出すギャグ。余韻断ち切ってまた次のギャグ。笑えなくてもまた、次、次。追撃の手を休めない。そしてカロルコ・ピクチャーズばりの大味アクションや80年代OVAのパロ、また"ラピュタ"の頃の宮崎ばりのしみったれた情動、そして『グーニーズ』や『レイダース』みたいな炭鉱ネタが最後までこれでもかこれでもか…(クライマックスに至っては大友克洋的とも手塚治虫的ともいえるワンワン大勝負を配置。あんなひまわりの扱い本郷には無理)。グリグリな背動(一部CG有)や出崎なハーモニー処理の…の直後にちょっとしたギャグを確実にまぶして一定のテンションで淡々と、でも劇場版3,4作分の活劇をたっぷりと盛り込んでて観てて一瞬。勢いが途切れることはない。

オチに触れるんでアレだけど、ビクトリア(CV:後藤邑子。あえてベタな仕事ぶりが好印象)のさー…謎めきぶりにココロ躍った。あと、その、ああいう女性は嫌えないよな!とにかく、設定なんか描写して説明して、なんか益があんの?的態度がすばらしい。ワンワン泣けるところをあえて取っ払い、さっさと笑わせることに腐心した本作のドライだが真摯な態度はとにかく立派。きっとコンテ、ノリノリで切ってたんだとおもう。バレットタイムをCGでなくメーターの力技で再現したワンカットも心底感動した。…次回もしぎのあきら監督でお願いします。

クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国

(ソラリス2にて)
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