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愛のむきだし (2008)
2009 / 05 / 31 ( Sun )
劇中、散々ぱら満島ひかりちゃんが客席のおれに向かって、「この変態っ!ド変態っ!大変態っ!de変態っ!der変態っ!EL変態っ!変態大人っ!THE HENTAI!」って云ってるわけよ。…字幕つきの上映だったんで画面下には大量の"pervert"が踊る。なにかが変わる瞬間には、なんらかの兆しがあるわけで、いつしか劇中の満島ひかりちゃんは"変態"の二文字すら吐かなくなる。変化する。かなしくなる。だが変わることをせき止めておくことなど、出来ないのだ。

もういい加減クソじじいなので、若人が疾駆疾走してる映画で、もういい加減感動なんかしなくないわけだ。したくないし、そもそも資格もないし。正直に告白すると、おれ1999年の『うつしみ』以降園子温の映画、一本も観たことないのね。『うつしみ』は確か梶原と一緒に観に行ったんだが…とにかく、おれのなかで園子温は、ちょっとダメなんだ(エキストラで二日拘束された『自殺サークル』すら、観てない)。なんつうのか、確実におれのダメな部分を指摘してくる。近しい感覚があるせいで、いっそ近づきたくないというか、手前の暗部を、他人様から満天下に開けっぴろげに開陳されても困るだろ色々とおれが!みたいな感覚なので。きっと、たぶん映画に似たもので、でもまちがいなく「映画」や規範や聖俗を超越した奇怪なカタマリを見せつけられることがありありとしているので。

神父である親父(渡部篤郎。最高)にその日犯した罪を告白するためだけに手を汚してゆくユウ(西島隆弘。最高)、いつしか盗撮の深い闇のなかへと紛れこみ、盗撮界のカリスマとなる。いっぽう父親たる渡部も、色欲に溺れた罪人として渡辺真起子(最高)と共に堕ちてゆく。だめんずな渡辺は元彼の連れ子のヨーコ(満島ひかり。最高)とともに再度親子のまえに現れる。悪婦家を破る、の典型。ヨーコはユウのマリア。股間はハードオン。なんでマリア、きみが涙流す…。そんなもんは前章でしかなく、そうこうしてゼロ教会とか安藤サクラ(最強すぎ)とか、清濁もろもろがユウとヨーコらの前にバンバン立ちふさがる…。

面倒なのでもう粗筋は書かないけど、じっさいこんだけの尺になる理由がわからないが、けれど冒頭からめまぐるしくカットが切り刻まれて、並びたてられ、客が後戻りできないほど責めたて追いたてられながら物語りは展開していく。もっと、ざらついた話しなのかしら?などとおもってたがアクションカメラな序盤は相当笑える。つか、相当エンタメだった。同時に、おそろしく密度が濃くて、登場人物の厚みもハンパない。無駄に深い。さっきも云ったけど、おれそんなに踏み込まれたくはないんだよ。どうせ今回も、素人に毛が生えたようなスタッフ総動員してデッチ上げたんだろ?

じぶんに都合のわるい物や、わが身を振りかえるような瞬間はついぞ避けてきた。逃げまわってきた。別段、おれは高尚なものや教えを乞うためにカネ払ってるわけではない。単なる暇つぶしで娯楽がほしいだけ。だから、そんな話しは聞きたくはないんだ…けれど。けれど罪やらじぶんの生涯やらに向き合うときがいつか必ず来るのかもしれない。薄々と、いやな予感はしたんだが、それにノーと返事することが、今回は出来なかった。混沌のカタマリだが大傑作。長すぎて一緒に情感もダダ漏れになってしまい、泣くタイミングが計れなかったし、インターミッションが唐突でそれもどうなの?っておもったけど(これは劇場側の問題か?)、けれど基本的に園子温が追及の手をゆるめてはおらず、かわってないことに大いに感動したし、これだけ映画でない、けれど確実に映画な物体を陳腐で空洞なおれにかましてくれたことにただ感謝。今年度のベスト候補。なお、作中ではゆらゆら帝国が大幅フィーチャー。音バランスの大胆さにも注目。

愛のむきだし

(30日、フォーラム3)
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