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チェイサー (2008)
2009 / 06 / 16 ( Tue )
観ながらおもったのは、これってさー…カウボーイの話しだよね?放牧してて消えたメシの種を血相変えて捜しにいくという…それいったらば、女衒とかピンプとか、みんなそうじゃね?ともかんがえたけど…まあどこか生真面目なのかなって半島のひと。とにかく、仕事に対して真摯に向きあうことの大事さや希少性をだ、『キャバレー日記』につづき、またもや大画面を通し、こういう性風俗がらみの一作でおもいしらされた。誰しもうしろ暗い経験を抱えるであろう、そんなすべての男女に捧げられる野太い魂の一作。なんつかもう、こういうの観ちゃうと、ほかの映画観にいこうなんてきになんねーよな。グッタリして。新鋭ナ・ホンジンによる、コリアン・クライムものの傑作。

チェイサー
んまー…放牧してた牛とか羊とか?放牧先は欲望と悪徳渦巻く街・ソウルなんだけど(たしか…勝手に588号線あたりを想起)、そこでかわいい雌羊ちゃんが忽然と消えちゃうのね。牧童がマジ激怒、どこぞの誰やらが売りとばしたんだ!ぜったい見つけだしてやる!みたいな直情径行な行動にでる。だがしかし、コトの本質はそんなもんじゃなく、じっさいは売るどころかセルフ屠畜が趣味の変人に囚われたのだった―っていうすげえお話し。いま流行りの実話を元にした作品だそうで、彼の地の、本腰はいったときのヤバさが骨の髄まで沁みるイイ話し。だが屠畜ぷりは趣味の域を出ておらず、案外へたっぴ。

かように、タイトルどおりつうのか、ただおっさん等があっちゃこっちゃに走りまわるだけの話し。それでもそこが、感動した。ex.がきデカで現デリヘル店長のキム・ユンソク(たぶん目元いじってるわ)、その無軌道ながらもじつにツボをついた足で稼ぐ追跡と、犯人囲い込みながらも、決め手に欠いたままいたずらに時間を無為する無能なコリアン・ポリスたち、および囚われた異常快楽殺人者ハ・ジョンウの三者三様に、デリ嬢(ソ・ヨンヒ)の激キュートな娘(キム・ユジョン)が加わって、一層ヒート。そのー…本気でね、人間がこわいとおもえたし、都市の宵闇がおそろしいとおもえた。固唾呑んだ。色と欲とで人間が理解できればまあ楽チンでしょうけど、そうでない、ななめ上彼方にいっちゃった人間のおそろしさ。衒いなく描いてる。それってすごいよね。韓国の本気と云うか…おれも、ここんとこ韓国舐めてたのでいい反省になったわ。ひとのよさそのものは、けっしてひとをしあわせにはしないのだという…。正月ひとりでふらついたことに今頃になって背筋振るわせてくれる。

筋も、初っ端からテンション高めで、でも雨のシーンの雰囲気とかいいっすよ(押井守的間奏というかダレ場)。オチそのもののやりきれなさと、それでも回収してやるよっていう意気込み、おれとしては買える。まあ、最後の締め方がね、もっとなんとかなんなかったのか!とかおもったりもしたけど。少なくとも、個人的に淡々が逆に逃げにかんじられたポン・ジュノ『殺人の追憶』に負けてない(正直あっちは寝た)。そんなわけで、殺伐としたきぶんになりたいなら是非おススメ。ぶっちゃけオ刑事(パク・ヒョジュ)にホレた。ツンツン刑事!きゃー!…なんか韓国また行きたくなってきたです。

チェイサー

(14日、フォーラム1)
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