スポンサーサイト
-- / -- / -- ( -- )
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | page top↑
シリアの花嫁 (2004)
2009 / 07 / 12 ( Sun )
ときおり、他人の生活を覗き見たくなるときがあるが、得てして知ってしまうと笑えなくなるし、いろいろとしちめんどくさい事態に陥る。そんなときはやっぱ映画でしょ!?みたいなきぶんで観にいった。こっちは『モンスーン・ウェディング』とか『ベリー・バッド・ウェディング』とか『マイ・ビッグ・ファット・ウェディング』、あと『ウェディング・バンケット』や『フォー・ウエディング』みたいなコメディ系かとおもって観にいったんだが…ある意味コメディ的な面もなくはないが、後頭部に鈍器をしたたかに打ち込まれたような、ざらっと乾いた感動がのこる一作。

シリアの花嫁
タイトルどおり?なのかな。まちがってるとまずいので、いちおう公式サイトのあらすじ・導入部はこんなかんじです…。

結婚式の今日は、花嫁モナにとって最高に幸福な日となるはずだ。
けれど、彼女も姉のアマルも、悲しげな顔をしている。なぜなら、一度“境界線”(現在の軍事境界線の意)を越えて花婿のいるシリア側へ行ってしまうと、二度と家族のもとへ帰れないのだから。
彼女たちをはじめ、家族もみな、国、宗教、伝統、しきたり…あちこちに引かれたあらゆる境界に翻弄され、もがきながら生きていた。モナは決意を胸に、家族とともに“境界線”へと向かうが、そこで待ち受けていたのは、通行手続きを巡る思わぬトラブルだった…。
クライマックスでの、高まる家族愛、未来へ踏み出そうとする姉妹の姿、そしてモナの驚くべき行動に、私たちの目と心が奪われる――。


要はよ、べつの土地に嫁いでくおヨメさんとそのお姉さんを主軸にした結婚ドタバタものなんだが、そこに中東の現実…国家間の個人を無視した道理だとか、古式ゆかしい戒律や掟、旧弊な男性社会、あともっとパーソナルな、家族問題…親子の相克とか夫婦間の違和が満遍なく97分という尺にぎゅうぎゅうに詰め込まれている。前半は登場人物がぞくぞくと集結し、彼らのバックボーンや相互の思惑が描かれる一方で、政治的に分断された隣国のTVコメディアンに嫁いでゆく女性心理…一言で云えばマリッジ・ブルーに染まる姿を丹念に追う。後半は"境界"とよばれる場所に一同が会し、すったもんだの悲喜劇となる。3分に1回、まじっすか~!?勘弁してよ!っていう事態が頻発してく。どの国も、お役所ってやつが判で捺したような融通の利かない仕事しか出来ないクソ連中だってことがわかる。

構造的には個人的だが実に社会的な営為…生活単位を紡ぐ唯一無二の、結婚ってやつを追ってるにすぎないのだが、なんでこんなハラハラどきどきで、深刻な話しになんのよ!?そんな想いを強くした。簡単にさ、犬猫がつがうように結婚なんて出来ないし、しても簡単に離婚なんて出来ないわけですよ。なんだよ離活って。馬鹿なんじゃないの?きっと馬鹿なんでしょうけど。そんな眠たいこと抜かしてる連中にこの映画を強制的に鑑賞させてやりたい。映画に出てくる夫婦は、うまくいってるカップルもいれば破綻寸前の夫婦もいる。

ラストはベタで済ませてくれない踏んばりを、ちょっとない跳躍を我々に見せつけてくれる。UNのフランス人女子(かなりのだめんず)が、「もうまじ無理っす!!帰国便も逃したし!!」ってキレてフレームの外にそれて、その途端に物語は別の論理を語りだす。まずもう、舞台となる"境界"とそれをバックにして人々がうろうろするんだが、まんま"引き裂かれている"関係を表すものすごいフレーミング。姉妹の歩みの方向は文字通り、これまでとこれからを准える。家族の、姉妹の、その後を想像するのはたやすい。国情や文化背景からざっくりだが想像は出来る。もう二度と会えない。だが…だがキャメラのフォロー先が、姉だったっつうのに意味があるのではないだろうか。

シリアの花嫁

(ムービーオン シアター3にて。デカバコすぎ。シグロ/ビターズ・エンド系がやたらかかるよな…)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<モンスターVSエイリアン (2009) ※デジタル3D上映、日本語吹替版 | ホーム | W52S Resuscitation>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/2005-a5711432
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。