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腐女子彼女。 (2009)
2009 / 09 / 13 ( Sun )
ちょっとびっくりした。ただのさ、機を見て敏なりみたいな、そういう新鮮な、旬なネタだけを追及したみたいなやっつけ仕事なんだろうなーと、おもって、物見遊山で行ったわけよ。そしたらなによこの堂々とした、立派な映画は…。甘いトコも相当あるが、だがなんつうのかな。観ながらさ、ホントに乏しい経験しかないのだけれど、自らを省みる瞬間が多々あった。要は反省させられた。もうすこし、おれに甲斐性が有ったらば、とか、余裕とか懐大きくできてれば、とか、相手を知る努力をしてれば、とか、ほんのすこし相手も隙を見せてくれてたら、とか、そういう「たられば」の世界ね。かえすがえすも、しんみりした。なお本作、監督は『ちーちゃんは悠久の向こう』の兼重淳。おみそれしました。

腐女子彼女。
到ってノーマルな大学生男子(大東俊介)と、パッと観サッパリしたかんじで仕事できそうなかんじの美人オネーサン(松本若菜)との恋愛バナシ。タイトルどおり、チャンネーのほうは骨の髄まで腐女子で…っていう、恋愛のギャップ?落差?そんなんを嗤うのが主旨。執事喫茶っつの?そこに彼氏連れてってガッとひかせて、その狼狽ぶりやらを腐の仲間と嗤う。アニメイト池袋本店やら、声優のイベントもそんなかんじ。彼氏の垢でエロゲ購入して彼氏んちで勝手にインスコしてプレイしたりとか、それって犯罪じゃ…?みたいな振舞いも。でもそんなんまったくきにならないかんじなんだけどねー。傍目には、こういう女いいなとかおもうけど実際のトコどうなんでしょうか…。

などとおもってた序盤から中盤。制作はダブ、配給でSPOとか角川ってことで、そのへんの融通の利く、自前のライツだけで腐系文化を説明しきる。てか、あんま説明していない。無理なんだけど。ジャンルを覗き見するような、周防ナントカみたいな視線は皆無。むしろ、そのへんは大胆にオミットして(細部追ったって満足しきれるはずないし)、なんと中盤以降は大胆に、ただの変哲ないシンプルな「恋愛映画」にシフトしていく。彼氏をコキ使って、優雅に三国志読みながら半身浴。そこで垣間見せる腐女子彼女の心の揺れ。その後の、ソファでの長廻し…あ、あれ!?これって…。

そっからはもはやBLだとかなんだとか、そんな瑣末なモンは顔を出さない。せっかくすきあってるのに、いろいろあって、はなればなれになる…選択のとき。冒頭でふたりではじめてデートした海浜公園へ。ここでのやりとりは息呑んだ。そうして別れのとき。彼氏の部屋で、腐女子彼女は足のツメを切って貰う。別れて、部屋戻って残された指輪を見て彼氏は慟哭する。ここは…なんなんだろう。もう、このシーンはちょっと最近得られなかった深いエモーションがある。なんなんだ!なんでこんなことに!長廻しが多用、そのほとんどが神がかってる(撮影は伊東伸久)。まあ、ラストはあれで、いいとおもう。商売なんだから、あんなでしょう。もう充分かなり深いトコまで切り込んできた、この頃の邦画にない稀有な体験が得られました。腐女子彼女役の松本若菜も、なんかよかったです。キツイ事云ってんのに、耳障りがいい。容易くノックアウトされましたわ。

腐女子彼女。

(11日、ムービーオン シアター7)
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