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THE WAY THINGS GO
2006 / 06 / 09 ( Fri )
いまの日本では見ることも少なくなった黒いビニール袋の旋回からこのビデオグラムははじまる。

そう、フィルムも廻れば、世界も廻りだす…。

昨今の「ピタゴラスイッチ」流行りに冷水を、いやヒロシマ・ナガサキ級の影を落とす。
栗コーダーカルテットより、クロノスカルテットのほうが似合う一枚(ノンBGM!SEのみ)。

TheWTG0.jpg
***

競売物件の廃工場跡で、気管支を痛めつつ、火薬まみれになりながら、夜な夜な繰り広げられる(誰に請われることもなくはじまった)暇つぶし…。
そこには日本放送協会や湘南藤沢キャンパス、CMプランナーなどといったホワイトカラライズな、役人じみたイメージは微塵もない。

自動車部品の孫受け仕事を安い単価で、設備投資も出来ずにチクチクやってる町工場の二代目(趣味、エミュレーターで昔のアーケードゲームを遊ぶ)が、なにを勘違ったか閉めたはずの第二工場兼ガレージ(しつこいが競売物件)で廃材や古タイヤ持ち込んで異様な、世界を革命する力を秘めた、そんなシステムを組み始める。

「あそこの息子、毎日ナニやってるのかねぇ。いい歳して一人モンだし…」とは隣近所の評判。

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まあ要は、ルーブ・ゴールドバーグマシーンを実体化した映像DVDであります。

たぶん、「ピタゴラ装置」のほうが洗練されているし、可愛いし、テンポもいいし、ウケもよいだろう。
このビデオには、オレンジレンジみたくパクったっていいじゃん!たのしければ!という享楽的な雰囲気は微塵もなく、SPKかスロッビング・グリスルのような閉塞しかない。

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だいたい、テンポ悪いし(すごく焦れる)、カメラは不安定だし、なんでそういう動きになるかわかんないし、盛り上がりもないし、何箇所も平気でカット割ってる(フィルムなのは分かるにしろ…そこが肝でしょ)。

このカットの切り替え部分が、とくにえらく気味悪い。妙なアブクが重力で流れ垂れて…みたいな。

リマスターしたといっても、この薄暗さはヤバイ。稀有。

揮発油や硝煙で鼻の奥がむず痒くなるような、鼻かむとちり紙が黒ずみそうな…そう、CM「バザールでござーる」よりもSRLにちかいテイストの映像です(比喩がシツコイ?でも、云っておきたいんだ)。

おもしろいとかたのしいより、はやく終わってくれよ!とおもいつつ、ポーズできないそれはまさに“Dazzling,amazing.Downright hypnotic!(Time Out誌の本作評)”だ。

(DVD鑑賞…といってもコレ映画じゃないよね…)
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