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おとうと (2009)
2010 / 02 / 07 ( Sun )
文句もいろいろあるけれど、それ以前に期待してしまっているおれ自身が嫌になってしまうけど、けれどとにかく主役の二人がね。観る前からグッタリしてしまうが、観ながら、そして観て大分経ってしまってもグッタリしてくる。どうしようもなく疲れる。現実味の欠片もない現代劇。その一方、吉永小百合で映画撮れ続けてしまう現実。

おとうと
どうしようもないロクデナシで一家の恥さらしである自称旅役者の弟(鶴瓶)と、町のちいさな薬局を経営し女手ひとつで蒼井優を嫁入りさせるまで立派に育てたしっかり者の姉(吉永小百合)とのあいだの、人情話兼姉弟物語。とりあえず蒼井優の結婚式をぶちこわしてみたり、借金の肩代わりを吉永に負わせてみたりする。そのあたりを無駄に懇切丁寧に描くのだが…根無し草で自由気ままに暮らす鶴瓶に寅さんを重ねるのは容易。じっさい寅さんみてーなのがいたら、それも現代に、いたらば大変でしょ?的なニュアンスもあるんだろうが、山田洋次はレールから反れた爪弾き者に対し、寅さんの頃より現代社会や世間は一層厳しくなっている、とでも云いたげなタッチで事を進める。でもあくまで山田のタッチであって、甘アマ。

現代劇のなかに今日的な問題意識や病理を刷り込む手法は山田の常套だが、ときとして作品全体から浮き上がってしまって奇妙かつ退屈にしか映らない場合がままある。基本的には社会的弱者への暖かい眼差しなんだが、原因も究明されずよって悪役も出てこないという…尻の浮くような眼差しばかり。今回は末期の浮浪者等を扱うホスピス施設がそれにあたるのだが、ぜんぜん書き込まれてなくて観てて倒れそうになる。前段としてのコメディ的要素もあっさりしすぎで、おれはなにを観に来てるのかな?とか。そこで蒼井優ちゃんなのだが、あいかわらず自然体演技で多少安心していられる(舌だすシーンがかわいい)。彼女と、そして出戻って自分を卑下する彼女に無駄に持って回った云い方で愛を主張する加瀬亮だけが唯一の救いかもしれない。あと石田ゆり子みたいなひとが最終的な生殺権持ってんだな~と感心した。

おとうと

(1月31日、フォーラム5にて)
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