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渇き (2009)
2010 / 04 / 30 ( Fri )
あいかわらずパク・チャヌク、オンナの趣味の一貫性といいますか、ブレのなさに感動するやら呆れるやら。化粧っけのない黒髪で薄幸で黒目がちなメンヘ。そんな外見とは裏腹、身体能力が高かったりもする。そんな、いつもの店の、いつものオンナ。そんなヒロイン演じるのはキム・オクビン。序盤はやたらスリムになった成海璃子ちゃんみたいで相当かわいかった(以後はチャヌク一流のヤンデレキャラに)。作品そのものもシルバー割引の老夫婦をガンガン出口に送り帰してた、あいかわらずの手口。

渇き
ソン・ガンホがどこか死に魅入られた牧師を演じる。自らを生贄とすべく不治の病の実験体となるが、病にかからず不死身の吸血鬼となって教会病院に舞い戻る。でも吸血鬼なので死にそうな患者の管からチュウチュウ生き血を分けてもらったり。そんなおり、昔なじみの一家と再会(キム・ヘスクやシン・ハギュン)、マージャンやったり釣りに出かけたりしながらなんとなく懇親深めるが、ソン・ガンホはソコんチのヤンデレ若妻(キム・オクビン)とただならぬ関係に陥っちゃうのであった―。オ・ダルスがピーナだかのヨメもらってたっけ…。

ゆるやかにブームになってる(きがする)吸血鬼ネタに対しての、半島からの痛烈な一打ってかんじです。チャヌク自身、牧師で吸血鬼っていう設定に序盤から飽きてしまうのはどうかと思うが、まずはホカホカの白米オカワリを貰いたくなるよな鼻孔をつく風土と、まったく地続きで血に染まりまくったファンタジーを描いている事に驚かされる。あの、韓国の路地に、ソン・ガンホが突っ立ってる。それはまだいい。そのソン・ガンホが牧師で、吸血鬼とか…それが成り立ってるのだから素晴らしい。 そしてあいかわらずなのが、映像の美的センスと凶暴さね。あまりに加工させすぎていたり、密度感のある構図がはまりきってしまってヌケのなさ余裕のなさがきに障ったり、あとは単純に恐ろしく俗っぽい瞬間があるものの(手塚『ジャンピング』みたいなマンガなショット)、フィンチャーやピージャクよりは遥に巧いんではなかろうか(すくなくとも美的側面においてポン・ジュノを凌駕)。

行き当たりばったりで見せたい絵を連続して並べただけなのか…まあ、そんなきもする。それによって、主人公の言行や人格に整合性がかんじられなくなるし、どんなにバタ臭い芝居をしても刺さるものがなくなる。それはそれでよいのかもしれない。世界と一切交わらなくなったふたり、逃避行の果てはいつだってあんなものだろう。結論として、画はサラリとすごいんだが、中味は極めて雑多で薄く、不愉快にさせるばかりで結局なんにものこらない『失楽園』ライクな(無論ミルトンでないほうの)、ただの夫婦漫才。じっさいソン・ガンホ、中盤以降牧師でも吸血鬼でもないタダの無力感にかられてるだけのダメ男になってたからね。でもおれ案外このひとの映画すきなんだ。そんなこんな、いつものチャヌク映画ですわ。

渇き

(16日、フォーラム4)
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